2021/9/18
これから申し上げる事は少々問題発言です。それを承知の上であえて申し上げます。それは 「ハイレベル録音の原因は音楽評論家にある」 なんです。
多くの音楽評論家と称する音楽を解っていない方々は 「ローレベル録音は悪い録音だ」 と決め付けてしまうのです。その結果録音エンジニアーは可能な限りハイレベル録音を行うのです。するとその結果コンプレッサーを必要以上に掛け、多くの場合が元気の無い去勢された家畜のような音になってしまっているのです。
しかし、しかしなんです、アメリカのハリウッド映画は違います。近年のハリウッド映画の音は迫力抜群なんです。しかし、その分録音レベルは少々低いのです。原因はそうしませんとフォーマットに入り切らないからです。
しかし、皆様考えて下さい。それは近年のオーディオ機器は大変なオーバースペックとなっております。多くのお方がボリューム位置として時計の針で午前中の位置で聴いていると思います。理由は簡単です。それ以上の位置まで回すと爆音になってしまうからです。しかし、回そうと思えば回せます。勿論録音レベルの低いソフトに関してです。それをやっているのがハリウッド映画の録音技術者なのです。
話しに依ると日本人の録音技術者が多く居るとか ? 更に話しに依ると日本にいる数倍のギャラになるとか ? この話は恐らく本当だと思います。その証拠にかつてのハリウッド映画の録音レベルは低い物が多かったのです。要するに昔の録音は現地のお方の録音だったと思えます。
要するに現在の音楽評論家と称する連中が録音評価を行っている以上状況は変わらないと云う事になります。
結果としてやはり聴く側でダイナミックレンジを広げて聴くしか無いと云う事なのでしょうね。
次回は以前も話題にしましたが 「オーディオマニアは嵐がお好き !」 についてです。
2021/9/17
本当に久々の更新です。決して私の体調を崩していた訳ではありません。実は色々な障害が身の回りに起こり、その繰り返しがったのです。それらはほとんど解決しましたのでこれからは毎日とは申しませんがある程度のテンポで更新出来ると思います。
さてさて、エキスパンダーも決して万能ではありません。先ずは近年のジャリタレが歌う歌です。あれは私に言わせれば歌ではありません。単に怒鳴っているだけです。それらは結果としてコンプレッサー掛け捲りですので到底無理です。
更に近年のハイレベル録音です。上限一杯までのレベルで録音されております。当然コンプレッサーも上限ギリギリまで掛かっております。そこまでやってしまいますと最早直しようがありません。
更に無理なのはクラシックオーケストラの演奏です。クラシックのフルオーケストラの場合は元々余りにもダイナミックレンジが広すぎて録音媒体に入り切る物はありません。
クラシックのフルオーケストラの場合は実際には電気式のコンプレッサーでも入り切りません。そこで人間コンプレッサーを行います。人間コンプレッサーとは人が行うのです。どのように行うかと申しますと、楽譜の読める録音エンジニアーが楽譜を見ながら楽譜に合わせてレベルセットを行うのです。
要するにピアニシモなどの場合はフェーダーを上げます。そうしませんと耳を澄ませなければ聞えないような音は現実としてはオーディオ装置のノイズに埋もれてしまうのです。
逆にフォルテシモのような場合は装置自体が触れ切らないようにフェーダーを下げます。そうしませんと録音機器に許されたダイナミックレンジを振り切ってしまうのです。
録音された音楽とは事ほど左様に色々な事を駆使して行っているのです。では、何故ハイレベル録音を行うのか ?
次回に続きます。
「それでは基に戻してやろうじゃないか」
と、云うのがエキスパンダーなのです。
このエキスパンダーの考え方は60年も前に既にありました。それは私が小学生低学年の頃の話しです。我が家では蓄音機の次にいきなりモジュラー型ステレオを買いました。そのモジュラー型ステレオには何とエキスパンダーが装備されておりました。
当時のエキスパンダー回路とは当時はディバイスとして真空管しかありません。真空管には主にオーディオ界で使われるシャープカットオフ管とその他高周波界で多く使われるリモート管があります。シャープカットオフ管は決まった増幅率でしか動作しません。しかし、リモート管はバイアス電圧を調整する事により増幅率を調整する事が出来ます。しかし、その範囲は狭く、更に動作方法も限られております。その結果不満の残る音質しか得られませんでした。その結果当然の如くほぼ即刻に廃れてしまったのです。以後世界中でエキスパンダーは開発されませんでした。そこにメスを入れたのが私が作ったエキスパンダー回路なのです。
その動作は上のグラフの通りの特性を示します。
回路方式は公表しません。何せ20年もの歳月を要した回路方式です。その間何種類の回路を試した事か。簡単には公表出来ません。恐らく私はこのまま墓場まで連れ添うと思います。私の本音
「悔しかったら音楽マニアで、更に電子マニアになってみろ !」
です。
次回に続きます。
リニアー特性はオーディオアンプのほとんど全ての特性です。本来この特性で各録音機器が録音されていれば何の問題もありません。しかし、いかなる録音機器にも各々許された録音条件が付きまといます。
例えばCDの場合は横方向である周波数範囲は20~22.05kHzです。縦方向である音圧の上限は最低音圧に対して76dBと云う事になります。76dBとは実数に戻しますと約6310倍です。しかし、現実の各楽器の音圧はそんなものではありません。
そこで録音音声に対してコンプレッサーを掛けて押し潰して録音許容範囲に入るように加工します。その特性が左のグラフの 「一般的なコンプレッサー特性」 です。その結果はどうなるか
?
元気の無い淋しい音となって録音されます。
多くの皆様は街中を練り歩くブラスバンドのパレードを生で聞いた事があると思います。特に自衛隊音楽隊とか消防・警察などの組織された皆様の演奏は素晴らしい演奏を聞かせてくれます。
何が素晴らしいかと申しますと、その力強い迫力です。青空天井の下、思い切り演奏したその各楽器は伸び伸びとして清々しく透明度抜群です。それらを全て潰してしまうのがコンプレッサーなんです。
しかし、録音機器にも当然可能な許容範囲があります。よって、コンプレッサーは必要悪なのだと思います。これは悲しい悲しいオーディオマニアの性なのだと思います。
そこで
at 1kHz
1.0
リニアー特性
エキスパンダー特性
一般的なコンプレッサー特性
max
10.0
1.0
0.1
0.1
2021/4/30
さて、測定結果です。
これは切り替えスイッチ式にも出来ますが、微妙な調整が可能にする為に無段階式にしました。で、効果は ?
勿論無効から最大+14dB(入力電圧2ボルトに対して)の効果です。
これを通しますと生々しい楽器の音が眼前に繰り広げられます。素晴らしいです。大成功です。今夜は祝杯を一人密かに上げようと思います。
次回は測定結果です。
長い長い日々でした。過去のエキスパンダーも確かに性能的には我ながら素晴らしい物ではあったと思います。しかし、使い辛いのが難点でした。
使い勝手に関しては作者である私としてはどのツマミが何を司るのか解っておりますので私としては不満はありませんでした。しかし、使う側の皆様にとっては難解な内容でしかありません。それは私には充分に解っておりました。
今回の試作品は至って簡単な操作で充分な効果を発揮出来るように大変な工夫を凝らしました。それが写真の試作品です。ツマミとしては入力切替・効果ON-OFFスイッチ・エフェクターの3っしかありません。で、結果は
?
入力切替はこの種のエフェクターはプログラムソース側とプリアンプの間に入れるしか方法はありません。よって、このツマミは仕方がありません。
効果のON-OFFスイッチは必ずしも必要はありません。しかし、何も通さない音との比較の意味もあり取り付けました。
エフェクターはボリューム式の無段階式です。
2021/4/23 番外編 取りあえずEXP(エキスパンダー)試作品完成
久々の更新です。実は使い易いエキスパンダーの試作を続けておりました。それが写真です。
このシステムはミッドのLE8THは100~7kHzです。では何故7kHzなのか ?
この説明は以前の私の説明を思い起こしながら考えませんと理解出来ないと思います。
100~7kHzと申しますと普通のソフトではほとんどの帯域だと云う事になります。この帯域を好みの音質のユニットを使う事で普通は不満の出ない結果となります。しかし、この帯域で使う事を全てのシステムに当てはめては間違いです。理由はどのユニットにも周波数特性を持っているからです。例えば100Hz近辺に大なり小なりピークがありますと理論通りには遮断出来ません。
私のシステムではお陰様でその問題は発生しませんでしたので電気的に100Hzで遮断しているに過ぎません。この事は私の場合はレベル計で測定出来ますが一般には難しいと思います。その場合は実際に音楽を聞いて結果論で判断するしか方法はありません。
その場合に私は男性ボーカルで確認する事をお勧めします。
続きは次回に続きます。
2021/3/15
これらのユニットを使ったシステムは勿論写真に示した私の3チャンネルマルチシステムである事は言うまでもありません。
写真は私がお勧めするフルレンジユニットです。但し、右の755は私は使った経験はありませんので、世の評判からの推測ですので悪しからずなのですがね。
755は元々はシアターの場内放送用ですのでハイファイ用として製造されていた訳ではありません。755は最初はウェスタンエレクトリックで製造されていた物で、その後ウェスタンエレクトリックの下請け業者だったアルテックが製造権を得て755Aとして販売していたそうです。
左側のLE8THとP-610Aは私の所有品です。LE8THはシットリとした音は魅力的な音質だと思います。P-610Aは艶っぽい音で、更にメリハリのある音は右に出る物は無いと思います。
これらをミッド帯域に使用する事により私は納得の行くシステムとする事が出来ます。しかし、実際にはこれだけでは無いと思っております。上に挙げた物は世界の代表的ユニットであり、この他にもいっぱいあると思っております。但し、有名になる物はやはりそれだけの意味を有している事は歪めません。
但し、16cmユニットは我が国独特のサイズのようで他国には見当たりません。この事は以前も申し上げましたが我が国の四畳半文化が生み出した産物であろうと考えております。
ここで改めて申し上げておきますが、これらのユニットは単体で使っても決して満足行く音ではありません。16cmはやはり 「たかが16cmユニット」 なのです。LE8THもやはりたかが20cmユニットでしかあり得ません。もし、皆様が単体で使う場合にはそれらの欠点を何らかの方法で対策しなければなりませんので念の為
!
次回はこれらをミッド帯域に使った場合のシステムについてです。
これらは私の最有力候補です。
やはり有名な物は全てそれなりの理由があるようです。要するに多くの人が好感を持って聞く事が出来ると云う事なのだと思います。
LE8Tはフェライトマグネットになっても優秀な音だと思います。P-610もフェライトマグネットの物がありました。しかし、恐らくアルニコマグネグネットの時代の磁気回路はそのままだと思いますのであまり期待はしない方が良いかも知れません。755は最初からフェライトマグネットですので心配する必要はありません。
2021/3/12
私が皆様にお勧めするマルチチャンネルシステムは3チャンネルマルチシステムである事は過去何度も申し上げました。理由も皆様はお解かりだと思います。要するに好みの音はミッド帯域で決まってしまうからです。その時にミッド帯域用として売られているユニットの使用は私はお勧めしません。理由はそれらのユニットは例えあったとしても再生帯域が狭く使い勝手が限定されてしまうからです。そこでチョイスすべきはフルレンジユニットである事になります。すると当然選択域は一気に広がります。
その際はのユニットのサイズとしては16~20cm程度の物が良いと思っております。理由はそのサイズの物ですと再生帯域として100~7kHz程度までは期待出来ます。
2021/3/10
先ずはマルチチャンネルシステムの目的についてです。
それは改めて言うまでもありませんが、好みの音に調整出来るからです。人は10人寄れば10個の好みです。勿論100人寄れば100個の好みです。しかし、オーディオマニアのほとんどの人はスピーカーメーカーが作った既製品で聞いている事になります。その選択は勿論自分で聞いて自分の好みに合致した範囲内の物を選んで聞いている事になります。
しかし、これは実際には数少ない人の場合であるのです。現実には価格で選んでいる人も実に多いのが実情です。この場合に音楽マニアであればそれで良い事になります。しかし、オーディオマニアとなるとそうは行きません。そこに自分の好みの音があって然るべきなのです。
しかし、現実としては情けない話が多いのにはガッカリする事も多いのです。例えて言うと
「a7Ⅱとa22Ⅱではどちらが良いですか ?」
の質問が多いのです。この質問は例えば
「吉永小百合と草笛光子はどちらが美人ですか ?」
の質問と同じです。現実にはそんな質問をする人は居ません。何故ならそこには自分の好みがハッキリ解っているので自分の好みで選ぶ事は充分に解っているからです。しかし、オーテ゜ィオの世界となるとその辺が解らないでいる人が多いのです。
上述のような質問に対しては私は 「a7Ⅱは実在感のある音。a22Ⅱは軽快な音」 と応える事にしております。
オーディオシステムとして既製品の場合はその人にとって許せる範囲の音から選んでいる事になります。それは要するに妥協が伴っております。しかし、オーディオマニアの多くは妥協などしたくない人であって然るべきなのだと思います。
その時は当然自分の好みの音を発するユニットから選ぶ事がマルチチャンネルシステムの場合は可能です。現在私のスピーカーシステムは4セットあります。その理由は各々私の好みの範囲に入ったユニットからチョイスした結果の4セットです。
とは申せ現実としては聞く音源の内容により大きく異なります。例えばボーカル物の場合はマグナボックスやP-610が多いのです。インストルメンタルとなると3チャンネルマルチシステムで聞く場合が多いのです。普段はあまり聞かないのはメインシステムの5チャンネルマルチシステムです。あれは実際にはハッタリのシステムですのでね。
やはりインストルメンタルとなると各楽器の音が聞き分けられる事に意識が行きます。ボーカル物の場合はそのような音にしますとサ行の音が少々目立ってしまいます。要するに私の聞き方は牛刀でバッサリとぶった切る、そのような聞き方なのです。
しかし、いずれの場合でも絶えずエキスパンダーはON状態です。その理由はパーカッションのリズムを刻む音も聞きたいからです。とは申せ近年のポップスに関してはそのような聞き方はしません。何せ近年の曲はメロディーを感じ取れる音楽は非常に少ないからです。例えば近年の曲は歌っているのでは無く、どなっているのです。各楽器もタダタダ爆音を放っております。パーカッションは本来はリズムを刻んでいなければならないと思っております。しかし、実際には思い切りぶっ叩いているのです。あれではリズムも何もありません。最早音楽の領域を逸脱しているとしか思えません。
よって、私は近年の曲はほとんど聞きません。あれは音楽では無く騒音です。
今回も話が少々反れました。次回は好みの音の中心はミッド帯域に、の話しです。
そこで私は迷う事なく山水のCD5を買いました。何とテストレコード付きでした。
早速先ずは2チャンネルをと思い6BQ5シングルアンプを作り2チャンネルシステムを作りました。低音は確かコーラルの8CX50と云うコアキシャルスピーカーでした。
このコーラル8CX50は高音部にホーンを装備した2ウェイスピーカーです。しかし、アッテネーターを装備している訳でも無く、何も手の下しようが無い物です。そこで同じくコーラルのH-1と云うホーントゥーイーターを手に入れて2チャンネルマルチシステムとしたのが私のマルチチャンネルシステムの始まりです。
しかし、思った程の変化も効果も無かった事を思い出します。
今から考えてみると当たり前の話なのですが、当時はマルチチャンネルシステムへの憧れも手助けして期待以上の物を期待をしてしまっていたのです。そこでなんです。私がオーディオに本格的に入り込んだのは。
一年も経たない内に私も大学受験を迎えます。私も悩みました。その悩みは電子科に進むか ? 或いは ? なんです。
その悩みとは私は本当は電子科に行くべきだったと思います。しかし、オヤジの事を考えると機械科に進むべきなのだと過去を思い起こすのです。
何せ勝手な事ばかりしていた私は親不孝だとの思いもあったのです。そこでせめて一つくらいはオヤジの希望を叶えても間違いでは無いのでは ? なんです。
何せオヤジは機械やで私にも機械やにしたかったのは私もヒシヒシと感じていました。そこでせめて人生の内で一つくらいは親孝行をしてやろうと機械科に受験です。
結果は見事機械科に合格。しかし、私は未だに疑問があります。それは理学部なら微分解析学や積分解析学は勉強して当たり前だと思います。しかし、私は工学部です。工学部で解析学まで追求する必要があるのか
? 未だ疑問が残っております。
とは申せ機械科で勉強した金属学や機構学、その他色々決して無駄ではありませんでした。そんな理由で私は機械科で決して間違いでは無かったと思っております。と、申しますのは機械の場合は実験しようとすると大変な事になってしまいます。しかし、電子の世界の場合は測定器さえあれば机上での実験が出来ます。
世間の人は機械の場合は目に見えるが電気は目に見えないから難しいと言います。しかし、機械で目に見えている部分は単に動いている部分だけです。それ以外の応力や圧力、その他諸々全く目には見えません。しかし、電子の場合は測定器さえあればほとんどの現象も結果も観て採れます。よって、私に言わせれば 「機械は難しい。電子は簡単だ」 なんです。ではオーディオは ?
これは機械よりも電子よりも何倍も難しいのです。何せ人それぞれの好みが最大の問題なのです。とは申せ難しいから面白い部分があります。問題はそこなんです。
次回は何故マルチなの ? です。
時は私が高校2年の年です。実はマルチウェイシステムを作ろうと学校の帰り道秋葉原に寄ったのです。目的はマルチウェイを作る為のコイルとコンデンサーを買いに行きました。何と50年以上前の事なのです。
マルチウェイを構成する為には低音用には大きなコイルが必要です。その為のコイルとコンデンサーを買い求めに行ったのです。しかし、目的のコイルは余りにも高価で高校生の私にはとてもとても買える値段ではありませんて゜した。
当然私は途方に暮れておりました。その時にふと目に入ったのが写真の2・3チャンネル共用のチャンネルディバイダーでした。値段は確か17.000.-だったと思います。しかし、その店の販売価格は14.000.-でした。
そこで考えました。
「アンプは俺が作れば事は足りる」
2021/3/9
写真は山水のCD5です。私のマルチチャンネルシステムの始まりの想い出深きチャンネルディバイダーです。
ホーン型を使いたい気持ちはオーディオマニアであれば誰でも憧れると思います。しかし、私の経験からですがホーン型を一般家庭で使うのは少々覚悟が必要のようです。理由は先ずは価格です。ホーン本体とドライバーを考えると果たしてそれだけの価値はあるか
? の問題です。
更にネットワーク式で使う場合には上述のようにハンディーを背負う事になります。そのハンディーから逃れる為には当然マルチチャネル式にするしか方法はありません。更にホーン型の場合はウーハーの上限遮断周波数を上げなくてはいけません。この場合にウーハーの音が人の声に被ってしまい、よくありがちなタラコクチビルのボーカル音になってしまいます。このハンディーから逃れようとすると5チャンネルマルチにするしか方法はありません。5チャンネルとなりますと音を聞いただけで音をまとめようとすると大変なる困難に遭遇します。よって、私はホーンシステムのマルチチャンネルシステムはお勧めしません。
そんな事よりも私は比較的楽に音の調整が出来るコーン型によるミッドを使用した3チャンネルマルチシステムをお勧めします。
よって、次回は3チャンネルマルチシステムについてです。
ホーンの形状と呼び名は右に示す通りです。
一般的にはエクスポネンシャルホーンが多いと思います。ハイパーボリックホーンはエレクトロボイスの物に見掛けるようです。性能的には各々特徴があるようですが、結果としては私は違いは感じません。いずれの場合も一般家庭で使う場合は何らかの工夫が必要だと思っております。
私の知人で合板をドーナツ型に加工して何枚も重ねてエクスポネンシャル型のホーンを自作したお方が居りました。勿論マル型ホーンです。あれはあれで意味のある物だと思った記憶があります。観ると昔のタイムトンネルのドラマを思い起こさせます。
いずれのホーンも使い勝手の問題でやはり使い易い物は角型のエクスポネンシャル型かハイパーボリック型だと思います。
これらの物は計算でカーブを算出するには指数関数の厄介な計算が必要になります。しかし、結果としてはいい加減シャルカーブで目的は果たせるようです。
ここに本来はゴトーの大型ストレートホーンの写真を載せたかったのですが良い写真が見付りませんでした。ゴトーのS200は多くのオーディオマニアでしたらご存知だと思います。しかし、あの長大なホーンは普通の一般家庭には収まらないと思います。
参考としては左に示した防災用の長大ホーンとほぼ同じとお考え下さい。後にゴトーは喉元を少々大きくして長さを抑えたホーンを発売したようです。
私は一度だけその音を聞いた経験があります。ゴトーの音はドライバーの関係か、或いはホーンの関係か解りませんがともかく爽やかで清々しい音でした。非常に好感の持てる音だと思います。
しかし、サイズも価格も余りにも一般的ではありません。要するに平たく言えば気の字です。
2021/3/8
丸型ホーンで皆様見掛ける代表的な物は写真で示したあの巨大なホーンのスピーカーだと思います。近辺の建物に反響してワンワン言って何を言っているのか解らない音の場合が多いですが。
私は丸型のスロートは使った事はありません。恐らく丸型のスロートの場合は恐らく共振は極小だと思います。問題は角型のスロートです。スロートの部分は最も空圧の強い部分です。そのまま使うと思わぬ結果を招きます。
これらの場合は写真のシャコマンで充分に役立ちます。但し、多くのスロートの材質はアルミです。要するにアルミダイキャストです。ダイキャストとは金属製のメス型に解けたアルミニュームを流した入れた物を言います。すると解けたアルミニュームは急激に冷やされます。その結果焼入れ状態となりモロくなります。この場合の結果として無理をしますと割れてしまいます。割れない場合でもひびが入る結果となります。そのような事故を起さない為には厚紙のような比較的硬い物を挟んでダンパーの代わりにすると安心です。
私の場合は集成材を重ねて削りだしました。木製でほとんど無垢の場合は共振の心配は無いと言っても過言ではありません。ただし、木製のスロートは市販にはありませんので自作するしかありません。これが大変な作業なのです。
まず大変な事は入り口は円、出口は四角です。なだらかに形を変えていく必要があります。更に集成材はパイン材とは言え貫通した穴を加工するのは大変な作業となります。私の場合は二つ作るのに数日を要しました。私の場合はとてもとても写真を残しておく気持ちも失われて残念ながら記録はありません。
2インチの場合はまだ良いのです。私は友人に頼まれて1インチ用も作りました。1インチの場合は相手が小さい分更に大変な作業となった事を思い出します。
とは申せ自分で額に汗して困難に立ち向かうと云う事は後から思い出すと楽しい想い出となります。定年を迎えて何もしないで自宅でブラブラしている人も多い事だと思います。何せ60歳で定年を迎え、その後嘱託で5年経ると65歳です。それまで何も特技も趣味も持っていない人の場合は最早何も出来ません。やはり趣味は持っておくものだと思います。
またまた悪い癖で道草をしてしまいました。次回は丸型ホーンについてです。
2021/3/4
ホーン型で皆様が余り気にしないのが実はスロートなのです。特に2インチドイバーの場合はスロートも大きいのでその分共振も振幅が大きくなります。
2021/3/3
ホーン型の場合は上述のように単にホーン型を使ったと言っただけでは良く鳴ってくれません。要するに上述以外にも色々な制約も条件も伴います。それらを一つ一つクリアーしませんと思ったような結果は出ないとお考え下さい。そのように言う私も最初のパイオニアのPM-500を最初に使ったのは高校生時代の事です。以来約30年の時間を必要としました。とは申せ私も歳を重ねてホーンの押しの強い音に少々聞き疲れを感じるようににり、いずれは処分する予定にしております。
さてさて、ここからはホーン型ミッドを使う上での諸注意と条件など等です。先ずは再生帯域からです。
これはホーンのサイズにもよりますが最低再生周波数に関してはメーカー発表の周波数は広いエリアーで大音響で鳴らした時の最低限界周波数を表示しております。しかし、一般的なオーディオマニアはそのような大音響では普通は聞きません。すると私の過去の実験ではほぼ1オクターブ下の周波数で問題なく使えます。私の場合はJBL2350を400Hzまで鳴らしております。これはレベル計での測定結果からですので間違いありません。
問題は高域の再生周波数なのです。一部の2インチドライバーの上限再生周波数は20kHzとあります。では果たして20kHzまで再生しているのか
? なのです。確かにレペル計での測定では20kHz程度までは再生しています。しかし、問題はその時の音質なのです。
ほとんどの2インチドライバーは4~5kHz程度から分割振動を起こします。するとその時の音は ? なのです。よくありがちなホーンシステムの音でうるさく耳障りな音に出会います。原因はホーンの鳴きと分割振動による歪みなのです。
その解決策としては前回のホーンのバイアスと高域の遮断周波数です。バイアスによる結果はカーンと鳴っていた音が カンカン と嫌な響きがなくなります。更に、高域の遮断周波数を4~5kHzにしますと耳障りなうるさい音は無くなり伸び伸びとした音で各楽器の音がハッキリと聞き取れるようになります。
人の生理学の専門家によりますと人は3~4kHz辺りの周波数が最も敏感に聞える帯域との事です。正に2インチドライバーの再生帯域と一致します。オーディオはやはり理論なのだと思います。オーディオ評論家と称するお方は 「オーディオは理論では無い
!」 なんて豪語する人が居ます。それは私に言わせれば 「お前は理論が解ってないだけの話しだろ !」 なんです。だから私はヤツラはペテン師だと言うのです。かれらの理論はそれらだけではありません。何せ近年のPCオーディオに関してはデジタル信号をそのままプリアンプに入れて・・・・。なんて話をするバカモノもいます。先ずはデシタル信号なんて物はこの世にはありません。デジタルはあくまでもデーターなのです。そのデーターを論理回路で処理して初めて音声信号になるのです。
あまり悪口を言いますと苦情がくるかも知れませんのでこの辺で止めておきます。
次回はホーンのスロートについてにします。
このホーンバイアス式は相手がむろいアルミですので締め過ぎはご法度です。
長くなりましたので次回に続きます。
要はホーンを上下から押さえつけて振動を強制的に止めてしまうのです。使った板は約20m/mの単板です。使ったネジは片側で約100本です、勿論上下から押さえ付けます。これは実に効果満点で、非常に落ち着いた音になります。
これと似た方法でデッドニング処理があります。しかし、デッドニング処理を施しますと音まで死んでしまうのです。音が死んでしまうとは艶の無い音になってしまうのです。要するに各楽器の音が響かなくなってしまうと言った方が解り易いかも知れません。
この方法は何人かのお方が真似をしたようで、皆様その効果を絶賛されておりました。
しかし、この方法はエキスポネンシャルカーブに限っているようで、ハイパーボリックカーブのホーンは余りにも傾斜が鋭過ぎて作業が少々厄介なのではと思います。
説明書きにもあるようにこれらのホーンはホーン自体が音響負荷で共振するのです。すると結果として音質に少なくとも影響を与えます。そこで私は写真にしめすようなバイアスをかける事でほぼ解決致しました。
昔は写真のようなバックチェンバーを抱えたユニットが各社から販売されておりました。しかし、現在では皆無だと思います。
JBL2350です。大きさは幅70cmに及びます。大型のアルミダイキャストホーンとしては他にアルテックの311程度だと思います。両者ともホーン鳴きに問題ありだと思います。
クオードのESLです。本来はフルレンジユニットですが再生帯域が少々狭いのが欠点だと思います。しかし、音質は非常に耳当たりの良い聞き易い音です。
2021/3/1
ミッド帯域に使えるユニットの種類は色々とあります。ホーン型・コーン型・コンデンサー型・ハイルドライバー等などです。景山ユニットは平面型として判断出来ますが構造はあくまでもコーン型です。
コンデンサー型はミッド用として改めて販売している物は私は知りません。但し、スピーカーシステムとしてミッド帯域を受け持たせている物はありました。ミッド用として単体で使う場合はクォードのESLは良いと思います。音質としてはソフトタッチで耳当たりの良い優秀な音質だと思います。しかし、大きいので使い勝手は悪くなってしまうのが難点ではないでしょうか。
ホーン型は改めて言うまでもありませんね。但し、ホーン型の場合は素材が何種類かあります。昔は木製はほとんどありませんでしたが近年は少々高価ではありますが何社からか発売されております。
木製の場合は集成材を何枚か重ねて接着し、カンナで削れば自作は可能です。但し、この場合はスロートを作るのが大変な作業となります。私はかつて3個作った経験はありますが、今後は作りたくありません。
2インチの場合はまだ良いのむですが1インチとなると小さい分作業が厄介なんです。
実際にはこれが曲者で、音楽を聞きますと何とも元気の無い音になってしまうのです。
更に1・2・3の番号がふってある四角の箱がありますが、あれはアッテネーター(ATT)です。要するにスピーカーのレベル調整を行います。例えば高能率のホーン型スピーカーをミッドやハイに使っても最も能率の悪いウーハーに合わせざるを得ません。
そのような意味がいろいろありまして私はネットワーク式のマルチウェイ方式は進めません。要するに好まないミッドの音も入れ替えられないと云う結果になります。
次回はミッドユニットは何を使用するか ? についてです。
マルチウェイシステムの場合は左に示したネットワークが必要となります。実はこの回路が曲者なのです。
定説では L(コイル) と C(コンデンサー) による時定数は一段の場合は当然-6dB/oct なります。これを二段重ねますと一般には-12dB/octになると言われております。しかし、実際にはそのようにはなりません。私の実験では-8dB/octにしかなりません。定数を二倍にしても10倍にしても結果は同じでした。
メーカーのカタログには-12dB/octとか、中には-18dB/octなどもあります。しかし、あれは理論値であり実測値ではありません。要するに理論値による嘘のデーターをあたかもそれが本当のように謳っているだけの話しなのです。
更に回路図に抵抗とコンデンサーの直列回路が入っておりますが、これは定インピーダンス化回路でスピーカーのインピーダンスの暴れをある程度一定に収めてしまう回路です。
↑
そんなシステムよりも3チャンネルの方が聞き易いし音のまとめも誰にでも出来て私は皆様にお勧めします。問題はこの時に最も大切な帯域であるミッドユニットに何を遣うか
? なんです。
ここで改めて原点に戻りますが、オーディオの本来の姿は音楽を楽しむ為の物です。しかし、何故か多くのオーディオマニアはオーディオ機器マニアになってしまうのです。古い昔からのオーディオマニアは未だマッキントッシュやマランツのアンプを求めます。しかし、私に言わせればそれらの放つ音は決して優秀な音とは感じません。これらを求める方々は未だかつての憧れに酔っているのだと思います。或いは拘りと思い込みかも知れません。ここで久々に
妙な拘りと思い込みは全ての可能性を阻害する
です。
さてさて、私は皆様には色々な意味で3チャンネルマルチチャンネルシステム(↑)をお勧めします。理由は最も大切なミッド帯域に自分の気に入ったユニットが自由に使えるからです。これがネットワーク式マルチウェイとなるとそうは行きません。
←
私はたまたま手に入った2350(←)を使っておりますが、何せ幅70cmにも及ぶ大きさのホーンを収めるにはオーディオ用の部屋を持っていませんと無理だと思います。更に2インチドライバーは例えどのような物でも5kHz近辺から分割振動を起こします。すると音は妙にうるさい音として我々の耳に届きます。
2インチドライバーは元々大きなホールや広大な広さのスタジアムなどに使う為の物です。そのような意味で一般家庭などでは使うべき物ではないと私は思っております。
私の場合は仕事ですので張ったりとして使っているだけの話で、私は引退したら処分する積りでおります。
更に希望するからと言って4チャンネルや5チャンネルシステムなど欲張らない方が良いと思います。まとまった音に調整するのは大変な苦労を伴うからです。
2021/2/27
マルチチャンネルシステムにしろネットワークによるマルチウェイシステムにしろ最も大切な帯域はミッドです。ここで多くのオーディオマニアは2インチドライバーによるホーン型を希望すると思います。しかし、現実してはミッド帯域で広い帯域を求めると大変に大きなホーンが必要になります。例えばJBLの2350にような大型のホーンです。
、 スピーカーのように物理的内容の解析が難しい物はとかくいい加減な内容の物に走り勝ちのようです。 JBLも昔は真面目な製品を出しておりましたが近年は時代に流されて少々不真面目になっているようです。
しかし、しかしなんです。それらを利用している我々も知らず知らすの内に時代の流れに騙されているのです。やはり我々庶民は原点に戻って本来の姿と対面すべきと私は思います。
何故か変な話しになりました。しかし、皆様、考えてみて下さい。このような話しになっても皆様は変に思わないと思います。要するに私の変な話しに皆様は騙されているのです。
ここで話を基に戻しましょう。ウーハーについてです。音楽を聞く場合に低音が出ていませんと腰高の安定度の無いあやふやな音に聞えてしまいます。やはり音楽を聞く場合にはフレッチャー・マンソン氏の理論を重視して聞きませんと満足行く音楽として聞けません。要するに例え76cmであろうと80cmのウーハーであろうと小音量で聞いた場合には低音は聞えないと云う事なのです。それでは音楽が音楽として楽しく聞けません。
この話になりますと大変な長文になりすのでいずれお話する事に致します。
肝心なのは中音についてです。
コーン紙の裏側を見るとコルゲーションがありません。張り合わせコーン紙なんです。では、何故このようなユニットを作ったのか ?
目的は二重にしてコーン紙を重くしたのです。コーン紙を重くしますとオーバーシュートが増えます。すると低音が出ているように感じるのです。
左はJBL2231Hです。見るからにコルゲーションコーン紙です。しかし、これが笑ってしまうのです。
右はアシダボックスの6P-HF1です。典型的なコーブドコーンユニットです。これは私の所蔵品ですが未だ周波数特性は測定していません。恐らく測定する程の価値は無いと思っているからです。
この両者共16cmユニットですが我が国の住宅事情からして一般家庭では充分な性能は有していると思います。要するに四畳半文化が成しえた技だと思っております。
左の写真は有名なダイアトーンP-610です。写真の物は M とありますのでメモリアルで復刻版です。
このユニットは高域は13000Hzまで再生するように説明されておりますが実際には無理で、私の測定では10kHzがやっとでした。
2021/2/24
コルゲーションとはコーン紙の円周上に折り目を付けて分割運動を利用して高域はその折り目をエッジ代わりに使いより高域まで再生してやろうとするコーン紙です。
以前私は録音現場に従事していた時期がありました。その時に私はマイクアンプが作れますので確か7チャンネルだったと記憶しておりますが、録音エンジニアに頼まれてマイクアンプを作りました。私は代金を頂く積りでした。しかし、そのエンジニアがそのお方が所有しているガウスの46cmウーハーと交換しようと言い出したのです。型番は1842です。優秀なユニットである事は解っておりました。
しかし、1842はコーン紙の軽いユニットですので低音は出辛いユニットなのです。そのエンジニアはその1842を上手く使う技は持っていませんでした。しかし、私はそのユニットで充分な低音を出す方法は解っておりました。
そこでそのエンジニアの提案を受け入れてマイクアンプと交換する事に致しました。結果は大成功でした。充分な低音が再生されました。更にコーン紙が軽い分軽快な低音で音楽を楽しむ事が出来るようになりました。
ガウス ウーハー 1842 で検索してみますと何故か私がHPに載せた写真がいっぱい出て来ます。覗いているお方が居るのですね。
しかし、ウーハーはどのような物を使ってもそのまま使えば決して充分な低音など出ません。例え76cmであろうと80cmであろうと充分な低音など出ません。充分な低音を出す為にはそれなりの使い方があります。この辺の話もいずれ話題にする事に致します。
話が例により道草をしました。次回はコルゲーションユニットについてです。
昔は16cmユニットを四個使うと38cmユニットとコーン紙の面積は同じになるのでそれで良いのだと云った意見がありました。さてそれではそれを試してみましょう。
とは申せ簡単には出来ません。恐らく試した人は極々限られたお方だと思います。実際に試してみると決して充分な低音は出ません。確かに量感豊かな低音らしい音にはなります。しかし、より低い音は出ません。原因はやはり16cmは所詮は16cmユニットであるのです。
問題はスピーカーの負荷である空気をいかに捉えるか ? の問題なのです。例えば団扇です。よく駅前で配っている小型の団扇はいくら扇いでもちっとも涼しさは感じません。しかし、少々高価ですが30cmを超えるような団扇の場合は一扇ぎでも充分な風を感じます。問題はコーン紙のサイズなのです。
要するに20cm二発よりも30cm一発、30cm二発よりも38cm一発なんです。
多くのオーディオマニアは38cmユニットに憧れを持っていると思います。確かに38cmユニットまでは使い勝手の問題で使い易いサイズの限界だと思います。これが46cmユニットとなるといきなり使い辛いサイズとなります。
私の場合は46cmユニットを使っておりますが何も私がわざわざ買った訳ではありません。
2021/2/23
下に示したグラフはフレッチャー・マンソン氏特性です。これは音圧により周波数的に聞え方が変わる事を意味しております。簡単に言いますと小音量では高域も低域も聞え辛い事を示しております。よく小音量では低域が聞え辛く、ある程度音圧を上げると低音がよく聞えるようになると言う人がおります。正にこの事を意味しているのがこのグラフなんです。
低音が聞えませんと腰高で安定した音で音楽が楽しません。高域も聞えませんと音楽に清々しさを感じられず楽しく音楽を聞けません。やはり音楽とは小音量でも大音量でも楽しく聞きたいものだと思います。
この話しを始めますと大変な長文になってしまいますので後回しにしたいと思います。
↓
私のメインシステムは20Hzで確かに反応はしています。しかし、実際には私の耳には聞こえません。しかし、これがワーブルトーンとなると聞こえます。その理由はワーブルトーンとはある程度周波数範囲があります。その高い周波数は聞えますのでこれを 「聞える」 と言っているのだと思います。しかし。グラフの特性のスピーカーシカテムの場合は聞えないと思います。
周波数特性とは事ほど左様にいい加減な表記であると、表示だと思います。
次回は広帯域再生の策についてです。
左のグラフであれば ↓ が平均として観ますよね。するとこの位置から±10dBと考えるのが普通です。しかし、あくまでも±です。すると ↓ の位置を+10dBと捉えると-20dBは実際には聞こえない範囲も入ってしまいます。
再生周波数とはそのような意味で20~20kHzの表示は決して間違いでもありませんし、嘘でもないのです。しかし、実際にはほとんど再生しているとは思えない音でも再生しているかのように表示するのは私に言わせれば罪悪であり嘘そのものだと思います。
実際には私の試した範囲では20Hzの音は我々には聞えません。
2021/2/21
今回は再生帯域についてです。
多くの場合に再生帯域として゜20~20kHzと記されております。しかし、実際に聞いてみてもどうしてもそのようには聞えないスピーカーシステムがほとんど全てです。その表示は実際には決して間違いでは無いのです。しかし、それが実感出来ないのは変な話だと思います。原因はかつての規定にあります。それは
平均音圧に対して±10dBまでは再生しているとみなす
の規定がありました。問題は平均音圧です。普通には周波数特性グラフの平均位置を平均値として観ると思います。問題はここなんです。
余談ですが No.23