私はそのような物は不要と考えております。何故ならMMやMI・IM型にもっともっと優秀な物がいっぱいあるからです。オルトフォンの各カートリッジは確かに優秀な音質だと思います。我が国の各放送局で使用されているデノンのDL-103も確かに優秀な音を再生していると思います。しかし、何もあのような高価なカートリッジを使わなくても優秀な音を再生するカートリッジは他にいくらでもあります。

 人は時として自らを省みる事が必要なのでは ? と、そのように考えております。

 次回は78rpmのターンテーブルについてです。
 反省だけなら猿にも出来るのですが、反省すれば振り返られます。その時点で己に戻れば先も見通されます。

 これは何もレコード再生に限らず何にでも言える事だと思います。

 このページはとりあえずオーディオのページですのでオーディオに限った事を申し上げますが、例えばMC型カートリッジを使った場合に昇圧トランスを使うのが当たり前と考えている人が多いと思います。しかし、フォのイコライザー自身が充分な増幅率を持っている物であれば何も動作が非常に複雑な昇圧トランスなど使う必要などありません。

 更に現在のオーディオ機器は大変なオーバースペックの物がほとんどです。すると極々一般的なフォノイコライザーアンプでもそのまま接続すれば多くのオーディオシステムは問題なく再生されると思います。しかし、その場合にカートリッジの負荷抵抗は ? の問題が新たに発生します。これは大変な一歩前進だと私は思います。

 その結果の当方の色々なフォノイコライザーアンプとなった訳です。当方の各フォノイコライザーアンプは全てMCカートリッジ対応となっております。当然昇圧トランスを使う必要などありません。すると音質しては伸び伸びとした爽やかな音質で楽しく音楽を聴く事が出来ます。要は 「何故 ?」 の結果なのです。では、良い音を聞くのにMCカートリッジは必要か ?

 私は必要など無いと思っております。しかし、多くのオーディマニアは高価なMCカートリッジを欲しがるし、更にオーディオマニアとしてMCカートリッジが必要不可欠だと考えていると思います。
 人はとかく思い込みには弱いようで、専用となるとそれを使わなくてはならないと云う思い込みか ? 或いは拘りか ? なのです。要するに 「何故なのだ !」 と考えないのです。そのように言う私も ___用 となると何も考えずに無条件で当たり前のように判断してしまっていたのです。
 鉄針の場合は非常に鋭い針ですので  の部分をトレースしていると考えて間違い無いと思います。

 SP用の針先は少々大きいので A 点をトレースしていると考えられます。それに対してLP用の針先は少々小さいので B 点であると考えられます。

 私の言いたい事は音溝の何処をトレースしても結果としては同じであると云う事です。そこで試してみました。その結果は ?

 LP用の針で全く問題はありませんでした。要は音溝の何処をトレースしても結果は同じであると云う事です。
B
A
2020/1/15
 ここからは具体的なSP盤の再生方法についてです。

 ほとんどの皆様はLPはLP用のカートリッジでの再生。SP盤に対してはSP用のカートリッジ(針先)で再生する事が当たり前に考えていると思います。そのように言う私も当然そのように考えとおりました。当然私は以前はデノンのDL-102を使っておりました。

 DL-102はカタログデーターでは高域は10kHzまでとなっていたと思います。10kHzと言いますと現在では決して高音としては扱われておりません。しかし、実際にSP盤を再生しますと 「これで充分 !」 と思えるのです。

 これは余談ですがこの事は何もSP盤に限った事では内容でLP盤でも同じような事が云えるのでは ? と私は思っております。理由はLP盤でもレコードカッターの構造から考えて10kHz以上まで録音されているか ? 否か ? なんです。

 確かにLPはSPに比べれば聞き易い音にはなっております。しかし、録音帯域となると話は少々異なって来ます。これはホワイトノイズとピンクノイズの違いのように聞えます。そのような意味で確かにLPは聞き易い音だと思います。そのような事もあり今でもレコード再生は止まないのだと思います。

 さてさて、ここからSP盤再生用のカートリッジについてです。今でもSP再生用のカートリッジは何種類か販売されております。そのように言う私もシュアーのM44のSP盤再生用のスタイラスを使ってSP盤を再生しております。

 ここでワンポイントアドバイスですが、M44は製造中止で現在は販売店の在庫を探すしか入手方法はありません。更にSP盤再生用の交換針はシュアーからは販売されておりません。入手方法は我が国のJICOで供給しております。JICOはそれ以外にも色々と販売しております。皆様も困ったら先ずは除いてみる事をお勧めします。

 さてさて、人は困ったら先ずは最初に戻ってみましょう。それはレコードは音溝の何処をトレースしているか ? です。
 私も国内プレス盤ではありますが当時のアメリカ録音のSP盤は何枚か持っております。探せばオリジナル盤もありますが高価過ぎて私には買えません。例えばルイ・アームストロングのオリジナル盤となりますと一枚数十万円です。それらは時としてFM放送で流す事があります。その音は音質として許せる音なのです。しかし、私に言わせれば再生方法が余りにも当たり前過ぎましてオリジナル盤の良さを出した再生ではないのです。放送局のエンジニアはその世界のプロではありませんので仕方がありません。

 しかし、このページをご覧になっている皆様は決してプロではありませんがベテランだと思います。すると良い物はもっとその良さを発揮させる技を持っていて然るべきと思います。更に言わせてもらえば少々問題があってもそれを克服して然るべきと思います。それがマニアだと思います。その道しるべを私が・・・。

 いやいや、それは言い過ぎですね。そんな時に部屋やケーブル、その他の小細工程度では悪い物は悪い物にか再生出来ません。やはりアクティブなのです。

 そんな理由で次回はSP盤再生用のカートリッジについてです。
 左は当時使われていたと推測されるカーボンマイクロフォンの実物写真と構造と、更に動作説明文です。湿気に弱かったそうで藤山一郎氏によれば録音時には手を伸ばした位置より近付かないで録音したそうです。

 これらに依る録音のSP盤の音は皆様良くご存知の中音の塊であり、更に歪みの塊のような音であったと思います。しかし、恐らく1950年代に入った頃の録音は決してそのような音ではありません。私も時として聞く事のあるペギー・葉山さんが唄う 「南国土佐をあとにして」 は決してそのような音の録音ではありません。恐らくその頃になるとダイナミックマイクで録音していたのだと思います。とは申せ決して誉められた音ではありませんが、聴けない音でもありません。ここで道草です。

 ペギー・葉山さんは当時その他のジャズ歌手と同じで進駐軍で彼らの癒しの存在でした。当然普段はジャズを唄っていた訳です。それに対して南国土佐は所謂当時の歌謡曲です。録音に反旗を翻した人も居りました。恐らく笈田敏夫氏や市村ブーチャン、先日天に召された旗輝夫氏らだと思います。

 しかし、彼らの意に反して空前の大ヒットだったのです。彼ら芸人や歌手は売れるのが必須条件です。反旗を翻した彼らはその後何を言ったかは記録にありません。

 さてさて、我が国のSP盤の音のひどさの原因は当時の国力にあったのだと思っております。その証拠に当時のアメリカ盤のSPは良い音なのです。
 ヒューズによる最初のカーボンマイクロフォン。二つの金属電極に挟まれたカーボン棒にバッテリーから電流が流される。音波によって棒が振動すると、カーボンと金属の接触点の抵抗値が変わり、電流が変調される。
2020/1/9
 SP盤の音は決して誉められた音ではありませんね。事実私も極一部の物を除いてそのように思っておりました。しかし、それには誤解もあったように思っております。先ずは恐らく1930~1950年代の我が国録音のSP盤の音です。ひどい音の物が数多く残っております。当然そのような物は聞く気になりません。原因は恐らく録音機器にあったのだと思います。
 写真は私が所有している当時の普及品の蓄音機です。とりあえずは完動品です。しかし、やはり普及品は普及品でしかありません。再生音はとてもとても聞けた音ではありません。しかし、このような機器で聞くと何故かその音を許してしまうのです。原因はその時は私の脳のモードが当時のモードに入り込んでいるのだと思います。そんな時は何故か当時我が屋の縁側で聞いた時の思い出が呼び起こされているのです。それは何度も申し上げますが私のオーディオの原点であるペキー・葉山が唄う 「南国土佐をあとにして」 なのです。

 しかし、私は過去にそのまま活きたくはありません。私は昔々の音をそのまま残して現在可能な限りの再生機器で再生する事に可能性を感じておりました。そこで当時の電気再生の資料を漁り回して問題点を探りました。すると問題点が出るわ出るわで、更に現代に於けるSP盤の再生に挑戦する結果となった訳です。

 その結果のフォノイコライザーアンプとして最も簡単な型番SPであったり、最終的な型番であるSPFに至った事になります。

 勿論その他にも色々な問題がある事に気付きました。それらは何もここで全てを申し上げるつもりはありません。理由は 「今更・・・」 なのであります。

 次回に続きます。
2020/1/7
 遅ればせながら 「明けましておめでとうございます」

 年末年始共に大酒を喰らいながら何もせずにグタグタとして送っておりました。とは申せ暮れに落とした柿の木の枝の処理に追われておりました。しかし、四日間程度と予想していた日程が大きくずれて未だ処理分として二日程度の日数は必要なようです。

 さてさて、お約束のSP盤の再生方法についてです。とは申せ今更何故SP盤なのか ? についてです。

 私にとってSP盤の意味は 「当時の音に魅力を感じる」 からです。勿論当時の音はとてもとてもハイファイとは言えません。しかし、何故か郷愁を覚えるのです。とは申せ私が物心が付いた時には既にLPの時代に入っておりました。しかし、当時は我が国は貧困の真っ只中でした。LP再生の装置などは極々限られたお宅の超贅沢品の時代でした。勿論我が家で買える物ではありませんでした。

 こんなお話をしても切がありませんね。そんな理由で 「現在に於けるSP盤の意味」 についてです。それは 「当時のその時の音が聴ける」 なんです。例えばフランキー・レインやビング・クロスビーらはSP時代とLP時代にまたがった方々です。フランキー・レインを我が国で有名にしたローハイドは既にLP時代に入っておりました。当然SP盤のローハイドはありません。ビング・クロスビーは多くの曲はLP時代の録音です。しかし、数は少ないのですがSP盤が現在でも残っております。私が欲しいと思っているのはトニー・ザイラーの 「白銀は招くよ」 なのですが何処を探してもありません。恐らくSP盤の時代だと思うのです。しかし、ひょっしたらLPの時代になっていたのかも知れません。何せ私が子供時代の事なので解りません。

 トニー・ザイラーなどと言ってもほとんどの人は知らないでしょうね。世界最初のスキーの三冠王です。そのトニー・ザイラーは何故か歌も唄っていたのです。勿論ドイツ語です。お持ちのお方が居りましたら是非とも連絡を下さい。お待ちしております。

 クラシック音楽に関してはフルト・ベングラーなどはほとんどがSP時代に活躍したお方です。その後彼の専属オーケストラとして録音用に組まれたオーケストラは皆様ご存知コロンビアオーケストラです。

 しかし、新しいメディアは多くの物が 「以前の方が良い !」 と言われたそうです。それは近年(?)のCDへの移行時にも同じ事が囁かれました。確かにCDが発売された当時はCDの音は違和感を感じたものでした。何故か耳障りな不快感を感じる音だったと思います。

 しかし、時代は進歩するもので、今やCDと言うよりもデジタルデーター音と表現すべき時代となり以前と比較すると格段の進歩だと私は思います。そんな時代に 「今更何故SPなのか ?」 なんです。

 SP盤は録音帯域は狭いし、シェラック独特のノイズはあるしでとてもとてもハイファイとは言えません。しかし、何故かそんな音なのに生々しさを感じる音なのです。それを感じているのは私だけでは無いようで 「私はSP盤しか聴きません」 とまで言うお方まで居ります。その原因は恐らく当時の何もしない(出来なかった)音に魅力を感じるだからだと思います。何せ現在のデジタルデーター音は何でも出来てしまい、生々しさがその度に失われて行くのです。それを端的に感じるのはSP盤をCDで復刻した音でハッキリと感じ取れます。

 それらは確かに聴き易い音には仕上がっております。しかし、その分臨場感が失われている音なのです。その臨場感とは恐らく録音時のノイズであったり、当時の歪み感であったりするのだろうと思います。しかし、当時の再生機器はそれらを正確に再生していたとは思えません。すると当時の物は当時の再生機器で聞くべきなのか ? なのです。
 このオーバーハングはこの方法しか無いと思います。しかし、果たしてオーバーハングはそこまで正確に調整する必要があるのか ? 少々疑問ではあります。そんな事を意識するよりもいっその事直線アームを使用してしまった方が精神衛生上良いかも知れません。

 しかし、オーディオマニアにとってはこのような細々した作業も楽しいものだと思います。

 次回はSPレコード再生についてです。 
 私の場合は最も細いシールド線でステレオ仕様に改造して、更に写真のようにジョイントボックスを作り幾らかでも使い易く改造して使っております。オーバーハング(アームの取り付け位置)がこれまた面倒な作業となります。私の場合は写真のようにオーバーハングを決めました。
 オイルダンパーアームは今でもヤフオクで出品されます。メーカーは私が使っているグレース、あるいはヤマハ、東京サウンドです。しかし、それらは全てモノラル仕様です。よって、ステレオ仕様に改造する必要があります。その他多岐に渡り色々と改造したり、厄介な調整を行う自信のあるお方は挑戦してみてはと思います。
 以前この手のアームを使って 「妙な音がした」 と言ったお方がおりました。原因は恐らく内部に入れるシリコーンオイルを入れ過ぎたのだと思います。その昔のカートリッジはコンプライアンスが低く動きを制御するシリコーンオイルは少々多くても問題は起こりませんでした。しかし、現在の少々神経質なカートリッジの場合はシリコーンオイルは少なく少なくして使わないと思わぬ誤動作を起こします。要は何を使っているか ? では無く どのように使っているか ? なんです。
 この手のアームはアメリカのグレイとマイクロトラックが10年程前まで作っていたと記憶しております。しかし、現在は知りません。恐らく生産は止めていると思います。何せこんなに使い辛い物を好む人は非常に限られていると思いますのでね。
  部分は空洞になっており、その部分にカートリッジにより色々な錘を入れる事により針圧調整を行います。この作業が厄介なんです。その構造は下図です。
 本当はリムドライブのターンテーブルが欲しかったのですが既に状態の良い物が見当たらず仕方なしにビクターの安物のダイレクトドライブのターンテーブルを使っております。

 オイルダンパーアームは50年程前までは当たり前に使われていたアームです。この手のアームは構造上カートリッジの交換は大変に厄介です。それが原因でSMEはパイプアームを開発したのだと思います。オイルダンパーアームは別名一点ふらふら型と言いまして左右のバランスはその名の通りふらふらです。その為にメインウェイトは写真のように下に位置させ安定を保っております。
2019/12/29
 今回は自家用の妙なプレーヤーの紹介です。

 私は約10年程前に一度レコード再生は止めておりました。理由は古い物に固執するのは仕事上問題があると思ったからです。しかし、リニアーICでのフォノイコライザーに可能性を感じ、再度レコード再生を再開しました。しかし、以前使っていたような当たり前の物には関心が行かず写真の古い古いオイルダンパーアームを入手して使い辛いのを承知の上で使用しております。
ラスター型番不明
オルトフォンAS212
SME3012
2019/12/28
 アームには色々とあり楽しい時代だったと思います。ここでは昔々のクリスタルカートリッジの時代に多用されていたプスチックアーム時代は対象外としてその後の時代からにしましょうね。

 アームの形状を大きく変えたのはSMEからだと思います。私もSMEに憧れて国産アームが数千円程度で買えた時代に32.000.-もしたSMEの3012を無理して無理して買ったものでした。しかし、SMEは調整が大変で未だ正しく使えていたのか ? 疑問が残っております。

 反面メインウェイトしか無かったオルトフォンにも興味があり確かAS212だったと思いますが限定品を買いました。18.000.-だったと記憶しております。果たしてどちらが正しいのか ? 未だ疑問です。その理由は結果としてどちらも音質としては変わりませんでしたからね。

 SMEの場合は趣味が高じて作ってしまったアームです。その為に可能な限りの調整が可能でした。その流れは現在にも至っております。その逆にオルトフォンの場合は放送局用として普及したいわばプロ用です。

 プロの場合は使う側の人はオーディオマニアではありません。すると普通の音が普通に再生されればそれで良しです。しかし、SMEのようにオーディオマニアを対象として作った物は使う側を楽しませる必要があります。すると可能な限りのアクセサリーを用意する必要があったのでしょうね。しかし、実際にはあの調整は大変なのです。恐らく全て正しく使っている人はほとんど居ないと思います。

 ラテラルバランス(左右のバランス)の場合は特に調整が難しく苦悩の種でした。当時は中にはラスターのアームのようにS字型アームにも関わらずラテラルバランスのウェイトが付属している物までありました。要するに理屈に合わないのです。ラテラルバランスはSMEのようにL字型アームですと左右のバランスが取れません。そこでそのバランスを取る為の物です。ラスターの場合は単に人目狙いの物だったのでしょうね。

 その点インサイドホースキャンセラーの調整は簡単でした。私は当時販売されていたテストレコードを持っておりましたので、中ほどの無音溝から外れないように調整しておりました。しかし、果たしてそこまでの調整が必要なのか ? 未だ納得しておりません。

 その他色々と楽しく遊ばせてもらったのは確かな事ですのでそれはそれで良かったのでしょうね。そんなこんなで私の解る範囲で何回かに分けてご紹介致します。

 次回は私の自家用プレーヤーについてです。
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2019/12/27
 今回からアームについての予定でした。しかし、忘れていた事がありました。それはヘッドアンプについてです。

 ヘッドアンプとは当然昇圧トランスに代わる増幅率約20dBのフラット特性のブーストアンプです。しかし、実際にはそれ程普及していないようです。何故なのでしょうね ? 私にも解りません。但し、私は昇圧トランスを使うよりもヘッドアンプを使うべきだと思っております。理由は以前までの説明で皆様はお解かりと思います。

 さてさて、ヘッドアンプは実際には少々問題があるにはあります。それはSN比の問題です。とは申せ実際にはヘッドアンプその物のSN比ではありません。ヘッドアンプの次に接続されるフォノイコライザーアンプにあります。何せフォノイコライザーアンプは多くの物が増幅率40dB(1kHzで100倍)の増幅率を持ちます。するとヘッドアンプが発生するノイズもその分増幅してしまいます。これが問題なのです。ここでアンプのSN比について考えてみましょう。

 SN比とは当然シグナル(S)とノイズ(N)の比率です。この場合にオーディオマニアは可聴域でのノイズを考えます。しかし、弱電業界でのノイズとは全ての帯域に対するノイズを指します。要するにノイズの成分が問題になるのです。例えば数十キロヘルツは人には聞えません。するとその帯域のノイズが相当に含まれていたとしても現実のSN比は良いと判断されてしまいます。しかし、可聴域のノイズは少々含まれていただけでSN比は悪いと判断されてしまうのです。このノイズ成分は各ディバイスにより偏りがあるようです。

 更にヘッドアンプのノイズは使う側でも問題があります。それはボリュームを必要以上に回してスピーカーからノイズが聞えると 「SN比が悪くて使えない」 と判断してしまうのです。要するに使う側の身勝手が無意味な答えを導いてしまうのです。当然作る側としては 「そんな物は作らない」 と云う事になります。

 しかし、当方が作るフォノイコライザーのようにフォノイコライザーアンプで一気に増幅しますとその心配は無いのです。要するにフォノイコライザーアンプに使う一個のリニアーICのノイズしか出ないのです。すると当然SN比の苦情はありません。このようなテクニックはどのメーカーも行っているのです。要するに 「騙しのテクニック」 なのです。

 このようにして問題点を一個々々つぶしている間に私は何と60年も経ってしまいました。自分でも 「バッカじゃないの ?」 なんて事も思いますね。

 次回はアームについてです。

余談ですが   No..19