実は私としてはこの品物は決して妙な物とは思っておりません。それは私もいずれはモノラル装置にする積りだからなんです。

 皆様はステレオが当たり前になっていると思いますが、モノラルは何も気にせず何処で聞いても全く違和感を感じさせない大変に意味のあるシステムだと思っています。私はその時は一台はダイアトーンの六半、もう一台は昔々のマグナボックスを共に縦に配置したダブル仕様のスピーカーシステムにしようかと思っております。

 その時はアンプ類は私が基本的に好きな真空管式でと思っております。真空管式では実はMC型カートリッジ対応は真空管自体の増幅率の関係で不可能なのです。しかし、現実的にはMM型もMC型にも実質的な音質の差はほとんど無いと結論付けましたのでMM型用の真空管式フォノイコライザーにしようと考えております。

 スピーカーは共にフルレンジですのでチャンネルディバイダーは不要です。その分色々なエフェクターを真空管式で作る事も策略しております。さて、そのれはいつ頃?

 予定としては8年後です。私が75歳を迎えて現役を全て引退したその時です。

 今回は甚だ簡単ではありますがこれでおしまい。悪しからず !
2018/11/14
 久々の更新です。

 実はこのような事を申し上げますとお客様に失礼だと思いますが、先日来妙な品物の注文が続き、少々困惑しておりました。今回はその中の一つをご紹介しましょう。それは何とモノラル仕様の a5 なんです。それも SSF(サブソニックフィルター内臓)内臓なんです。
 このようなコントローラーの場合は何も面倒な計算などしません。色々な数値の部品を入れて測定器とにらめっこで数値を決定します。低域側は恐らく500Hz程度から変化させれば納得の行く音質になるであろうと思います。500Hzから変化させると云う事は1オクターブ下の250Hzでは+6dBとなります。しかし、そのまま+6dBで上昇させてしまうと125Hzでは+12dBとなってしまいます。それでは小型スピーカーの場合は過酷な状態になってしまいます。そこでせいぜい150~200Hz程度で上昇を抑えてやる必要があります。それを行うのが R2 です。

 これと同じような事を高域側でも行うのです。すると結果として何を聞いても暖かさを感じる音になり楽しく音楽を聞ける結果となります。

 このコントローラー内臓のパワーはスピーカーのサイズとして10数センチから20数センチの物には最適だと思います。この範囲のスピーカーはコーン紙が軽く軽快な音を出します。しかし、コーン紙が軽い分オーバーシュートも少なく量感を感じない淋しい音なのです。しかし、低域と高域を多少上げてやる事により多くの問題点は解決します。その結果の暖かさを感じる音になるのです。

 ここで少々お断りです。それは小型とは云え元々2ウェイ3ウェイの市販品の場合は前述の如く超オーバー化粧のスピーカーシステムがほとんどです。そのようなスピーカーシステムでは超々オーバー化粧のスピーカーシステムとなってしまいます。それは目の周りを真っ黒に塗りたくった女優のような顔に更に化粧を塗りたくる事になります。まるでハロウィンの為に化粧と言うか化け物に変身したお方のようになってしまいます。それでは余りにもやり過ぎですのでね。

 次回の話題は未だ決まっておりません。

2

 低音側のコントロールは R2 と C1 で行います。要するに一定の周波数以下になりますとコンデンサーの C1 はある程度の抵抗値を示すようになります。するとフィードバックの量が減りますので増幅率が上がりブーストする事になります。

 この場合に一次の時定数になりますので変化量としては 6dB/oct となります。これが大事なんです。6dBの変化量は不自然さを何故か感じさせないのです。自然な音で聞けるのです。

 更に高域に対しては R3 と C2 で行います。要するにある一定の周波数以上になりますと C2 の抵抗値は下がります。するとフィードバックの量が減りますので増幅率は上がりブーストする事になります。この場合も低域同様 6dB/oct です。

 このようなコントロールをしますと小型スピーカーでも暖かさを感じる音になり音楽が音楽として楽しく聞ける結果となります。

 音楽とは本来楽しく聞くべきものであり、何も足さない、何も引かないで楽しくない音で我慢して聞くべきものではありません。
 しかし、小型パワーアンプのシャーシー内にMBTCの基板を入れるのは不可能です。そこでフィードバック回路を利用してコントローラーとしてやろうか? なんです。それであれば#5~#20に使っている小型ケースに収まると思います。その回路は図のようにすれば出来る筈です。
 MBTC とは マジカルボックス と トーンコントローラー を同封したエフェクターです。実はこれは数年前から自家用で作り、使っていた物なんです。しかし、去年の事なのですが 「超低高域ブースターとトーンコントローラーを組み合わせた物を作ってくれないか?」 との問い合わせです。その注文は勿論喜んでお受けしました。その時に 「やはりそのような物を求めている人も居るんだ !」 でした。そこで改めて発売したエフェクターだったのです。
2018/11/1
 ちょっぴりその前に !

 実は我が家のペットのコーギー犬を江戸川堤を散歩している時にひょっと思い付いた事がありました。それは難しいプリパワー両用アンプを作る前に低域コントローラー付きのパワーアンプを作ってみようかな? なんです。

 理由は近年の小型スピーカーシステムはほとんどが余りにも演出し過ぎた物が多く、あれではまるで付けまつげを5枚も6枚も付けた女性の顔のようで本来の姿がありません。あれではそれ以上の変化など求めようがありません。しかし、そのようなお方ばかりでは無く小型ユニットを自作のエンクロージャーに入れたスピーカーシステムで音楽を楽しんでいるお方も多いのでは? なんです。

 実際にはそのようなスピーカーシステムは素直な音で、本来の音楽を楽しめるものだと私は思っております。現に私も普段はエッジレスに改造したダイアトーンP-610A一発のシステムで聞いております。しかし、やはり16cmは16cmなんです。何も加工しない音では淋しい音なのです。そこで私は MBTC なるコントローラーで音を加工して聞いております。
 右の写真は6BM8のシングルアンプです。トランス類は全てシャシー内部に収めました。出力は3ワット×2です。主にマグナボックスを鳴らしております。

 皆様は3ワットと聞くと 「音になるのか?」 なんて思うでしょうね。しかしね、スピーカーの能率が良ければガンガンと鳴ります。僅か3ワットですが3ワットとはある意味相当に実力のあるパワーなんです。何せその昔はタンノイのスピーカーをPX-25のシングルアンプでガンガンと鳴らしていたのです。

 私も以前はタンノイHPD385Aを出力3ワットの2A3のロフチンホワイトアンプで鳴らしていた時期がありました。勿論充分な出力であり、音質でもありました。

 と云うところで長くなりましたので次回に続きます。
 写真は予備実験に使う予定のケースでする、タカチのMB-13です。

 タカチのケースはJISケースのような規格品からペラペラなアルミの軽薄短小の物まで幅広い商品群なんです。我がメジャグランではタカチの軽薄短小のケースを多用しております。だから安いのです。かと言って重厚長大なケースを使えば音は良いのか? 決してそのような事はありません。単に見た目が豪華になるだけの話です。

 とは申せ6面全て分厚い金属で作ると確かに音もしっかりとした音になります。しかし、その場合はケース代だけで数十万円程度になってしまいます。果たしてそこまでの価値があるか? の問題です。

 MB-13 のサイズは 110W×75H×250D です。これを縦方向に使う予定です。これを使ったアンプは私が遊び半分で作った物が下の写真のパワーアンプです。
2018/10/31
 今回の企てはパワードプリアンプです。

 パワードプリアンプなんて聞くと皆様はさぞかし力強い音がするとお思いでしょうね。しかし、残念ながらそのような事はありません。と、言うよりもあり得ません。そこで先ずはその説明から始めましょう。

 プリアンプは負荷として接続するのは原則的にパワーアンプ、或いはチャンネルディバイダーなどです。するとそれらの入力インピーダンスは最低でも10kオーム程度はあります。すると10kオームに流れる電流は幾つ? となります。

 そこでプリアンプの出力電圧として少々多めですが1ボルトとしましょう。要するに1kオームの負荷に1ボルトの電圧を掛けた時に電流は何アンペアー流れるか? の問題です。それはオームの法則より

 1=I×10kオーム です。ここで次元あわせです。10kオームは10000オームです。すると

 I=1÷10000 となります。すると I は1は 1÷10000 で0.0001アンペアーとなります。これをミリアンペアーで表すと0.1ミリアンペアーとなります。ではその時のパワーは?

 パワーは 電圧×電流 です。すると 1×0.0001=0.0001ワット となります。とてもとてもパワーと言える値では無い事がお解かりになると思います。

 さてさて、今回の企てはディバイスとしてパワーICのLM1876を使います。このLM1876はフルに使いますと20数ワットは出るパワーICです。更にSN比も抜群ですのでそのまま使ってもプリアンプになる性能は持っております。しかし、電圧ゲインは実に27dB(約22倍)もあります。これでは余りにも増幅率は高過ぎます。そこでこれを何とかディチューンする必要があります。問題はその方法です。

 方法は二つあります。一つはそのまま素直に入力にアッテネーターを入れる方法です。しかし、これでは余りにも芸がありません。そこでパワーIC自体のフィードバックを増やして深いNFBを掛ける方法です。しかし、この場合は少々問題を伴います。それは発振です。

 そこでその確認の為に面倒ではありますが事前の予備実験から始めます。やはり電子とは少々厄介な世界ではあります。
 1934年と申しますと世界大恐慌の頃です。写真のT型フォードが発売されたのが1908年ですのでその26年後です。我が国ではまだまだ大八車が大活躍の時代です。僅か80数年の間にクルマも電気も物凄い勢いで発達したものだと思います。

 私は1951年生まれです。私らの時代は加工貿易と云う言葉で耳にタコが出来た時代でした。私は未だにそれがある意味トラウマになっていると自分でも感じます。何故なら私は基本的に物作りが好きだからだと思います。

 物作りとは多くのお方が職人を連想すると思います。しかし、職人とは技能の世界で物作りする方々を意味します。しかし、技術とは今までに無かった物を考え出す事を意味します。

 私は勿論職人です。しかし、同時に技術者でもありたいと願っております。それが為に妙な物ばかり作っているのです。しかし、その妙な物は決して無駄な物ではないと私は思っております。その妙な物は実は真面目に作られたスピーカーであれば必要な物なのです。そこで次回はその真相についてです。
 左はプレーヤーです。カートリッジ(?)はマグネチック型です。マグネットは馬蹄形の物が入っておりました。その重さが大変な重さなんです。そんな理由でレコード(勿論SP盤)を両面掛けると針先は曲がってしまいました。

 当時のアームは蓄音機の時代の流れがそのままです。しかし、カートリッジを外すと電極となっておりますのでアームのホーン効果はありません。

 残念ながらモーターの写真は残っておりません。その姿は現在の積算電力系のアラゴの円盤とほぼ同じでした。

 これを観ると先人達の皆様の努力と申しましょうか? 知恵と申しましょうか? 我々も我々が努力してこしらえた色々なオーディオ機器を数十年後の方達が観ると今の私と同じ気持ちになるのでしょうね。
 このエレクトローラはとりあえず動作状態に修理はしました。実際に音も出しました。しかし、その音は当時の蓄音機の最高峰であるビクトローラには遠く遠く及びませんでした。

 話しによりますと当時はレコードを聞く時にレコード屋さんがわざわざ出掛けてレコードを掛けて差し上げたそうです。するとその時にそのお宅の主人が小遣いをくれたそうです。要するにこのエレクトローラの当時のご主人は相当なお金持ちと云う事になりますね。

 このスピーカーは電蓄を修理する前に単体で鳴らしました。とりあえず音は出ました。しかし、何とも納得行く音ではありませんでした。原因はコーン紙にあるようでした。何故なら材質が解らないのです。紙ではないのは確かなんです。しかし、当時はまだ合成樹脂はありません。ひょっとするとセルロイドのような物だったのかも知れません。更に、当時からコルゲーションの考え方はあったようで張り合わせのコーン紙にも関わらずコルゲーションが入っております。しかし、実際にはコルゲーションとしての働きはしていなかったようで音はひどいものでした。

 アンプのシャーシーは何と鋳物なんです。更に、全てトランス結合回路ですのでトランスが幾つも! しかし、最終段のインターステージトランスが断線しておりましてタンゴのトランスに乗せ替えました。パワーは良く覚えておりませんが3~4ワット出ていたと記憶しております。
 これらは実際に使われていた物です。整流管のマツダの物は元々の物は寿命を迎えて差し替えた物と思います。

 整流管の281は一枚プレートの整流管でして、両波整流する場合は2本必要だったのです。

 この2本で整流した脈流を数マイクロファロッドのコンデンサーに入れて更にスピーカーのフィールドコイルに流して平滑していたのです。何とも風流な方法だと思います。
左はRCA UX-250 中はRCA UX-281 右はマツダ KX-281
 写真①~④は1934年製のRCAエレクトローラです。

 ①及び②は内臓されていたフィールド型フルレンジスピーカーです。サイズは10インチ相当といったところでしょうか。当時はスピーカーのフィールドコイルをアンプのチョークコイルの代用として使っておりました。それが③のアンプです。

 このアンプに使われていた真空管です。
2018/10/18
 今回は余談に徹してみましょう。どんな話しになるのか私にも判りません。まァ お付き合い下さい。
 より清々しい高音が再生されてますと音楽はもっともっと楽しく、更に生々しく聞こえます。確かに低音が充分に再生されていますと豊かな音で、更に重量感を感じて満足度は増します。しかし、生々しいか? と申しますとそうではありません。やはり私は低音から高音まで満足の行く再生帯域があって然るべきと思います。

 次回は野望は何処まで? についてです。
 このチャンネルディバイダーはトゥーイーターのローカット周波数は10kHzが可能です。12~13kHzには少々足らないのですが10kHzであれば許される範囲で使えるチャンネルディバイダーなのです。

 このチャンネルディバイダーを使えばかなり清々しい高音を再生する事が可能です。しかし、3チャンネルマルチシステムでは鮮烈な音は無理です。聞き易い音に仕上げる事は可能です。しかし、鮮烈な音は5チャンネルシステムにしませんと基本的に無理です。要するに余り欲張らない場合には最適のチャンネルディバイダーであると云う事です。

 ここで私の素朴な疑問です。それは 「多くのオーディオマニアは何故高域に多くを望まないのか?」 なんです。オーディオとは 「低音に始まり、低音に終わる」 と申します。確かに多くのオーディオマニアはより豊かな低音を望みます。しかし、何故か高音には疎いのです。
 ここで手前味噌ではありますが私は3chNなるチャンネルディバイダーも作りました。3chNは2チャンネルでも使えるしカット周波数は各チャンネル全て100~10kHzまで自在です。
 例えば左に示したような特性のスピーカーがあったとします。これをデジタル式のスペアナ(スペクトラムアナライザー)で測定したとします。すると多くの場合に棒グラフのような画像で表したグラフで表示します。この時に最下位の周波数が仮に20Hzだとします。すると多くの人が20Hzまで再生していると考えます。しかし、これが大間違いなのです。

 実際には20Hzはほとんど再生していないにも関わらず測定結果では20Hzを再生しているように表示してしまうのです。原因は丸印で示した部分にあります。

 測定はデジタル式であっても測定センサーそのものはアナログ式です。当然測定幅があります。すると丸印で示した部分で20Hzも再生しているように表示してしまいます。要するに測定といってもそこには落とし穴があると云う事です。

 これは低音だけではありません。高音に関しても同じ事が言えます。更に、これは何もデジタル式に限らずアナログ式でも条件は同じです。要するに正確な周波数特性など測れないと云う事なのです。

 さてさて、ここで現実的な問題です。それはクロス周波数をハイカットにしてもローカットにしても各々独立で可変のチャンネルディバイダーはほとんどありません。そこで私はaf5なるかなり自由度広いチャンネルディバイダーを販売しました。しかし、これは大変に手間の掛かる品物であって、当然高価な物です。正直申し上げて一台も売れておりません。あのaf5は近日中に自家用で使う予定です。

 
 そこでトゥーイーターは12~13kHzでローカットするのです。すると約1オクターブ下の周波数で-3dB程度でクロスする形になります。しかし、これはかなりいい加減な方法ですので厳しさを求めるのであればレベル計が必要となります。

 しかし、レベル計は高価な物です。確かサンワテスターには比較的安価な物があったと思います。しかし、あれは測定ポイントが大雑把ですので余りお勧めは出来ません。ここでワンポイントアドバイスです。それはデジタル式の落とし穴です。それを説明するには低域の測定の場合を例に採るとある程度ご理解頂けると思います。
 グラフのクロスポイントは-3dBとお考え下さい。何故ならクロスポイントは音圧のクロスポイントですのでデシベルのデシは本来の1/10ですので-3dBで1/2となります。この辺の事は少々厄介な内容となり理解し辛いと思います。余り深い事は考えずにクロスポイントは-3dBで良いのだと考えて頂ければ善しとして下さい。

 するとミッドハイは7~8kHzでハイカットしますとその周波数では大凡7~8kHzで-3dBとなります。その時にトゥーイーターを7~8kHzでローカットするのが普通です。しかし、その方法で行いますと良くありがちな高域がシャカシャカした音になってしまいます。原因はトゥーイーターのfoです。

 皆様はfoと聞くとウーハーを連想すると思います。しかし、何度も申しますように質量のある物は必ず共振周波数を持ちます。その一番低い周波数が最低共振周波数と呼び一般的にはfoと表示します。

 トゥーイーターの場合は多くの物がそのfoが7~8kHzなんです。すると当然の如くピークが出来て、その音がシャカシャカと聞こえる結果となるのです。
2018/10/17
 今回は抜けの良い伸び伸びした高域の鳴らし方についてです。それは下図のようにするのです。
 ほとんど全てのスピーカーは超低域も超高域も劣化した再生音なのです。そこで先ずはそこを修正します。これがMBの部分です。しかし、16cm一発となりますとコーン紙が軽い分軽快で清々しい音ではあります。しかし、音楽を楽しく聞くための豊かさが欠落している点は歪めません。そこでトーンコントロールで低域を少々増やしてやる事により解決します。

 逆にマグナボックスのように30cm一発のフルレンジスピーカーは元々中低域の豊かなゆったりとした落ち着いた音ではあります。しかし、少々高い音になりますとふにゃふにゃな音で生々しさが完全に欠けた豊かさだけの音です。そこでマグナボックスで聞く場合はトーンコントロールで高音側を少々上げて聞きます。するとある程度生々しさを伴った音になります。

 やはり私は私の好む音がありますので、その音に近付けた音で聞くのが本来のオーディオなのではないかと思っております。

 ここでちょっぴり変なお話です。私は小学校時代から大学時代まで絶えず 「ちょい悪」 でした。更に、社会に出てもちょい悪だったように思っております。しかし、そのちょい悪は楽しいものだと思っております。確かに真面目な先生と呼ばれる方々には評判の悪い児童であり、評判の悪い生徒でした。それが大学までも、更に一般社会に出てまでもそれを貫いていたように思っております。当然今もです。

 しかし、ちょい悪の方が世の中を楽しく生きられると思っております。オーディオもちょい悪でありませんと明日が見えないように考えております。

 今回は変なお話でした !  次回に続きます。
2018/10/13
 ここで 「迷ったら原点に戻れ」 で原点に一度戻ってみたいと思います。それは 「善い音について」 です。

 私はどちらかと言いますと厳しく生々しい音に魅力を感じます。しかし、それはあくまでも私個人の好みであり、万民が好む音とは限りません。オーディオマニアはとかく良い音を聞きたいと言います。それが実は大問題なのです。だってね、その人の音の好みなど誰にも判りませんからね。そこで多くのオーディオマニアの皆様も一度自らを顧みてみようと思います。

 私のメインシステムは元々生々しい厳しい音に仕上げている積りです。よって、耳当たりの優しいソフトな音を好む人にとっては 「駄目な音」 に聞こえると思います。そのようなソフトな音を好む人の場合は比較的古い忠実度の希薄な音が良い音と聞こえるのでしょうね。例えばボザークのスピーカーシステムとかハートレーなどはその手の音だと思います。

 ここで誤解の無いようにもう一度申し上げますが、それは人の好みの領域ですので他人がとやかく言うのは間違いですので勘違いはしないで下さいね。

 私は知っての通りスピーカーシステムは四つ持っております。しかし、生々しい厳しい音作りを実行しているのはメインシステムだけです。後の三つのスピーカーシステムは、特に昔々のスピーカーであるマグナボックスなどは基本的に無理です。ダイアトーンなどは16cm一発システムですので要するにHI-FIの原点的スピーカーですので厳しい音などは望むべくもありません。

 しかし、例えばダイアトーン一発システムである程度ソフトで優しさを演出しようと思えばある程度は可能です。それが私が推し進める 「コントロールオーディオ」 です。ここでマルチチャンネルシステムで音楽を楽しんでいる方々について考えてみましょう。

 ご存知のようにマルチチャンネルシステムはオーナーの好みの音に仕上げる事が可能です。するとその方々は知らず知らずの内にコントロールオーディオを実践している事になります。そのようなお方は 「ピュアオーディ派」 なんて事は言えない事になります。

 しかし、シングルコーンスピーカーでもコントロールオーディオは可能なのです。特にソフトは出来の悪い物がいっぱいあります。更に、自分の好きな楽曲で出来の悪いソフトだった場合など悲劇としか言いようがありません。私はそのような場合には勿論、それ以外にも16cm一発システムでもある程度中低域の豊かな耳当たりの良いで聞きたいものだと思っております。そのような為に私は元々は自分用に数年前からMBTCなるコントローラーを使っておりました。

 これは超低高域ブースターとNF型のトーンコントローラーを一つのシャーシーに収めた物です。しかし、世のオーディオマニアは 「何も引かない。何も足さない」 がお好きな方が多く居ります。そんな理由で全く皆様に知らしむる事無く個人的に一人で楽しんでおりました。

 そんなある日そのような物が出来ないか? の問い合わせを頂きました。嬉しかったですね。やはり私のようなオーディオマニアが居た事に嬉しさを感じました。そこで製品化したのが写真に示すMBTCです。要するにマジカルボックス+トーンコントロールです。
 同じフォステックスのトゥーイーターのT300は駄目ですね。T300は元々トゥーイーターとして販売したのが失敗だったと思います。そんな理由でT300
は100セットに満たない数で生産終了してしまったのだと思います。

 失敗の理由は再生帯域を余りにも欲張り過ぎて高域特性の劣化に繋がったのです。しかし、私の場合はそれが幸いしてミッドハイとして使いますと素晴らしい再生音を示します。

 さてさて、多くのオーディオマニアは優秀なユニットで揃えようとします。確かに正しい事ではあると思います。しかし、現実としては 「何を使っているか ? では無く、どのように使っているか ?」 なのだと思います。

 次回に続きます。
 2405はホーン型とは言え実際にはホーン負荷はほとんど掛かっていないコニカルホーンです。コニカルホーンとは運動会の応援に使うストレートホーンです。コニカルホーンはとりあえず音響負荷は掛かりますが低音部分になりますとほとんど音響負荷は掛からなくなります。それが狙いなのだと確信しております。

 そんな事もあり2405の高域特性は非常に優秀なんです。フォステックスのT500も優秀ですが測定上ではそれよりも優秀です。
 写真はメインシステムのミッドハイとハイのユニットです。ミッドハイはフォステックスのT300です。後ろに配置しているマクソニックは現在使っておりません。何も性能が悪いから休ませている訳ではありません。それどころかマクソニック455の性能は抜群です。私も色々なトゥーイーターを持ち込んで全て測定しました。その中でマクソニックの高域特性は抜群でした。

 しかし、マクソニックを使ってメインシステムを聞いて頂きますと高域の伸びに対して 「やっぱりね !」 ってな事になります。そこで何も優秀なマクソニックを使わなくても075でも伸び伸びとした高域が出せる事を解って頂きたいからあえて075を使っているのです。

 075はホーン型とは申せ正確にはリングラジエーター式によるホーン型と呼ぶのが正しい表現です。リングラジエーター型がお解かりにならないお方はお調べ下さい。何せ自ら興味を持って調べた内容は忘れませんのでね。

 075を使った経験のあるお方の多くが 「ガシャガシャとした音でダメだ !」 と言うと思います。確かに075はそのまま正直な使い方をしますとガシャガシャと耳障りな鳴り方です。妙にうるさい音なのです。要するにシンバルのシャーンと鳴り響く音が出ないのです。そこでレベルを上げますと更にガシャガシャが激しくなり使い物にならないのです。かと言ってレベルを下げると高域が出なくなってしまいます。

 JBLもその事は良く解っていたようでホーン負荷を掛けないようにした2405としたのだと思います。
 この075はかなり古い物です。何せJBLのマークが昔々の物ですのでね。但し、当時の封印がそのまま付いておりましたので開けられていない物のようです。

 075は古い古い物でこれが全盛の頃は私は子供の頃ですのでとてもとても買える値段ではありませんでした。何せ1ドル360円の時代でした。

 手に入れた時は既にホーンに錆びが出ておりましたので濃い茶色のラッカーでお化粧を施しました。
2018/10/10
 私が使っているパワーICのLM1876は電圧ゲインは実に21倍(27dB)もあります。更に、入力インピーダンスは約100kΩです。これは考え方次第ですが、増幅率27dBは余りにも増幅し過ぎです。何せ前回まで紹介していた試作プリアンプの増幅率は-24~+6dBです。私の場合はいつも聞いているFM放送の場合は-24dBでも増幅し過ぎなんです。

 するとやはりアッテネーターで入力信号を受けて、その後ボリュームに入れる事になろうかと思います。或いはパワーICのNFBを極限まで深く掛けて能率を落としてやるか? の手があります。いずれにせよ近々更に追加実験の必要がありますね。それまでしばらくお待ち下さいね。

 本日はそのような意味で話題が無くなりましたので苦し紛れの話題です。それは 「何故悪名高き075をメインシステムに使っているのか?」 です。
トップページ
 現在のホームページは2016年12月1日に再々スタートしました。それはトップページの一番下にメモしてあります。実はこのホームページに至るまでは色々な事がありました。何せプロバイダーがサービスを辞めてしまったり、私のPCが壊れてしまったり、更にはお願いしていたサーバーが業務を辞めてしまったりです。そこで仕方無しにドメインを取得するはめになったのでありますがね。

 さてさて、私が電気に興味を持ったのは小学校時代です。勿論当初は電気の事など何も解りませんし、何も知りませんでした。そんな事で中学校時代になりますとある程度の知識は身に付いていたようです。何せ級友が電気の事を私に聞きに来るようになりましたのでね。しかし、実際には何も解っていなかったように記憶しております。で、今は?

 自分で言うのもおかしな話ではありますが深く狭くでしょうね。これは私の大嫌いな事なのですが私は理想論と結果論が大嫌いなんです。理想論など誰でも何に対しても言えます。結果論も同じです。ニュースの解説者にそのように理想論と結果論しか言わない人が居ます。誰とは言いませんが辞めて欲しいですね。

 そのような意味では私も結果論で製品を作っている部分はあります。何せ今回の試作のプリアンプも実際には発振しておりました。これはおかしな話なのですが測定結果の波形観測では発振はしていませんでした。しかし、回路の中間に何気なしにオシロのプローブを当てましたら非常に高い周波数で発振していたのです。しかし、そこは結果論を基にした経験です。とある方法で一発でその発信は止まりました。どうも5534と云うリニアーICは少々位相補正に問題を残しているようです。これが私の言う結果論での結論なのです。余り誉められませんね。

 電子回路の発振とは人の身体に例えますと炎症みたいなものなのです。皆様も胃炎等は起こした経験があると思います。しかし、何故胃炎を起こしたか? の原因は解らなかったり身に覚えがなかったりだったと思います。胃炎程度は誰でも経験していると思いますがこれが肺炎とか肝炎とか、はた又十二指腸炎となると手術の必要に迫られますね。

 さてさて、今回の試作プリアンプですが、現在それを使いながらFM放送を聞いております。中々優秀な音だと思います。実にオーソドックスなプリアンプですがそれはそれで良いのだと思います。そこでこれを基に製品化しようかな? なんて事も考えております。但し、その場合は私のスタンダードであるLF356を使った物にする積りです。何せLF356は実に安定したICなのです。しかし、その時は交流回路に変更する必要があるでしょうね。やはり直流アンプは危険ですのでね。

 物作り、実に楽しい事だと思います。とは申せ私はかつて木工に凝りに凝った時期がありました。しかし、これは実に生意気な言い方なのですが、木工は何を作っても木工は木工なのです。結局1~2年で飽きてしまいました。わざわざ揃えた木工用工具も今は主人を失って物置の肥やしと化しております。今回もちょっぴりではありますが道草の話題になりました。ご容赦下さい。

 さてさて、次なる挑戦は以前も申し上げたと思いますがプリ・パワー兼用アンプなんです。要するにスイッチの切り替えでプリアンプにもパワーアンプにもなると云う変則アンプです。予備実験も既に済ませております。内容としてはパワーICを駆使した物です。私が製品化しているパワーICのLM1876は実にSN比の優秀な物なのです。恐らく実用に耐えられる物になるであろうと推測しております。

 その場合にパワーはどの程度にするかが問題です。理由は近年の電熱器型超々低能率素スピーカーシステムをお使いのお方の場合は実際は20ワットでは足りません。最低でも50ワットは必要だと思います。その逆に正統派のスピーカーシステムの場合は数ワットあれば充分なんです。実際に私の四つのスピーカーシステムは正統派のユニットが全てです。するとメインシステムの場合は時としてある程度の音圧で聞く時があります。その場合でもミッドバスに20ワット程度のパワーアンプで、その他のチャンネルのパワーアンプは数ワットあれば充分なのです。そんな意味で製品化する場合のパワーの選択は難しいのです。

 乞うご期待と云うところでしょうか? 次回に続きます。
 写真は元々は私のリスニングルームとして30数年前に増築した部屋です。約十畳です。

 アマチュア時代はここで完徹でアンプを作ったものでした。気が付くと夜が明けていたなんて事は当たり前でした。しかし、今は徹夜はしません。何しろアンプ作りは仕事ですのでそのような事をやっていたら身が持ちませんからね。

 写真では少々見辛いですが測定は全てこの部屋で行います。このホームページも全てこの部屋で行います。楽しくもあり辛くもあるホームページなのではありますがね。
2018/10/9
 久々の新作プリアンプの試作は中々楽しかったですね。目的は元々プリアンプの作り方を皆様に知って頂きたかったのです。しかし、あの内容で自ら初めて作る事は難しいと思います。要は興味を持って頂き、より深く知る楽しみを皆様に経験して頂きたいのです。

 多くのお方は 「電気は見えないから難しい」 と言います。しかし、世の中で目に見える物などほんの僅かしかありません。例えば空気も風も湿気も目には見えません。機械もその物は見えますし動作も見えます。しかし、回転数も荷重も温度も目には見えません。

 上述の全ては測定すれば定量状態で知る事は可能です。しかし、その為には大変厄介な測定が必要です。しかし、電気の場合は机上の測定器でほとんど全てを見たり定量的に確認も可能です。 

余談ですが    No.13