こんな事を考えながらの年末です。やはり私はオーディオが好きなのでしょうね。中々止まない私の性(さが)なんです。

 しかし、私は子供の頃に当たり前であり、未だに真空管にこだわりを持った多くのオーディオマニアと異なり新しいディバイスには何も抵抗を感じませんし、新しい物は性能的には勿論、音質的にも優秀であると感じております。そのような意味で決して昔の物にこだわりは持っておりません。やはり優秀な物は優秀なのだと思っております。もし、もしもですよ、今後更に優秀なディバイスが出現したら恐らく飛び付くと思います。しかし、デジタルパワーアンプと称するPWM方式アナログアンプに飛び付くにはまだ早いと思っております。何せ以前飛び付いてあまり良い印章は受けませんでしたのでね。ってな訳でやはりいち早く飛び付いていた私でした。

 2017年、皆様には大変にお世話になりました。ありがとうございました。来るべき年、2018年、皆様相変わらず宜しくお願い申し上げます。
 左から マツダ280 GE280 GE250 です。以前譲り受けた1934年製のRCAエレクトローラに使われていた物ですので本物だと思います。この時代には整流管は 280 しかありませんでした。280 は単極の整流管でしたので両派整流の場合は2本の整流管を使う必要がありました。今では想像を絶する内容の物でした。

 250 はグリッドの整流電流がたっぷりと流れる真空管ですのでそれを何らかの方法で吸収してやる必要があります。その場合は昔はインターステージトランスを使う方法しかありませんでした。現在では A2級動作 で対処出来ますので性能的にも勿論制作上も楽になったと思います。

 但し、今の時代にわざわざ 250 を使う場合は果たしてそれで良いのか? 少々疑問が残ります。
 832A です。この 832A の一回り大きい物が 829B です。829B は広島や長崎では嫌われていた時代があったそうです。そうです、あの B29 を思い起こさせると言うのです。

 私は創業当初 829B でプッシュプルアンプを作って販売していた頃がありました。829B は真空管式とは思えないテキパキとした存在感ある音でした。理由は送信管の場合はある程度深いNFBを掛ける必要がありますので恐らくそれが音質に大きく影響したのだと思います。しかし、私のようにハッキリした音を好む人の場合は賛同される音質のアンプだと思います。

 しかし、 832A はカソード共通の双極管なのです。すると固定バイアス式にする必要があります。それは現実的には決して厄介な事ではありませんのでいずれ 955 との組み合わせでプッシュプルアンプを作りたいと願っております。
 左の写真は 955 です。エーコン管と呼ばれる真空管です。決して珍しい真空管ではありませんが姿形が面白いので載せてみました。

 性能は増幅率は30倍程度ですのでNFBを深く掛けるアンプには不向きです。もし、使うとすれば位相反転回路だと思います。その場合は2倍増幅P-K分割位相反転回路に使うのが宜しいかと思います。今では2倍増幅P-K分割位相反転回路は全く省みられない回路になってしまいました。世代交代と共に忘れ去られる回路がいっぱいあるようです。世代交代は避けては通れない人の世の運命(さだめ)だと思いますが、それと共に忘れ去られてしまう技術や技能が伴ってしまうのは残念な事だと思います。

 この 955 と下に示した 832A との組み合わせでアンプを作ったら楽しいアンプが出来上がると思います。何せ今の時代の真空管式アンプの場合は当たり前の姿形では面白くありません。やはり少々トリッキーな物である必要があると私は思っております。
 左の写真は 6080 と 6AS7G です。決して珍しい真空管ではありません。しかし、真空管式OTLアンプが作れる数少ない真空管の一つです。

 真空管式OTLアンプを作れる真空管は非常に限られた物しかありません。レギュレーター管とブラウン管の水平出力管です。レギュレーターの場合は最大の物は7242でしょうか? 更に一回り小型の6336です。その更に小型の物が写真の物程度でしかありません。水平出力管の場合は種類も数もは多かったのですが今や市場には非常に少ない存在になったようです。

 真空管OTLアンプの音は素晴らしいのです。私も未だに何台か所蔵しております。その音はともかく抜けの良い清々しい音を発してくれます。私も引退しましたらこの種のアンプで余生を楽しもうと考えております。
 皆様ご存知 DA30(PX25) です。10年程前に中古品で買った物です。GEC のシールは恐らく最近新たに貼り付けた物だと思います。1967 とありますので50年前の物ですね。これは恐らく本当の印刷だと思います。左の物の電極が少々傾いております。これを防ぐ為に後に下に示す写真のようなダルマ型のガラス管が誕生したのでした。

 実はこの DA30 を使ったアンプを作ろうと既に全ての部品は揃えてあります。しかし、そこはものぐさな私です。計画から早10年、未だ手付かずの状態なんです。

 DA30 はアメリカの WE300B とほぼ同等の真空管です。要するに アメリカのWE300B ヨーロッパのDA30 アメリカの2A3 ヨーロッパのPX4 と言われました。

 WE300B は戦後神田の駅前のアメリカ軍放出ジャンク市場で時たま手に入る事があったそうです。しかし、現実にはほとんど手に入らず物を見た事も無いままに幻の300Bとなったようです。

 しかし、その後我が国の岡谷電子の HF300B が現れ、更に中国製の物が現れるなどして決して幻ではなくなりました。私も創業当初300Bのシングルアンプを販売していた頃がありました。そのアンプはシングルにも関わらず12ワットを出した物でした。するとお客さんは “300Bはそんなに出力を出したら葉駄目だ” と言われました。理由は300Bは貴重品だから大切に使いなさいと云う意味です。

 しかし、私に言わせれば “今は決して貴重品ではありません” なんです。私の言う事の方が正しいと私は思っております。更にそんなに素晴らしい真空管では無いとも思っております。
 左側のズングリした真空管の型番は忘れました。勿論資料は持っておりますので使おうとすれば使えます。ソケットはGTタイプですので今後とも問題はありません。

 隣の妙な姿の真空管は 3C24 です。勿論送信管です。規格は右のハンドブックに載っておりますので使おうとすれば使えます。

 以前動作実験をやったのですが低周波の場合はプラスバイアスで使えそうなんです。出力は恐らく2ワット程度だと思います。すると小型のスピーカーを使って小音量で使う装置を作ったら楽しいと思っております。
  
 実際にはこれ以外にも色々な物を作りました。中には姿形にならなかった物もありますね。

 新たな発想で新たな物を作り上げる事は非常に楽しい事だと思います。この時に最も大切な事は何処に不満があるかを絶えず模索しているところにあります。APC は何せレコードの出来不出来が余りにも広範囲に散在しますのでそれらを総括してしまおうとした一台でした。ここにフォノイコライザーが入れば LP は勿論 SP まで再生可能です。更に AUX もありますので CD までコントロールが可能だったのですがスペースが無ければ仕方が無い事ではありました。

 SPF はそのレコードの再生をほとんど全てコントロール可能とした物でした。要するにこの一台で LP・SP の両者を納得行く音で再生してしまおうとする積極的な内容のフォノイコライザーです。要するに APC に入らなかった内容をこの一台に盛り込んだ内容の物です。これは現在自家用として使っております。

 EXP-ⅡS はエキスパンダーです。要するに逆コンプレッサーです。レコードに限らずCDもその他の録音機器には全て各々限られた限界があります。その中で最も問題となるのは録音レベルにあると思っております。要するに大きな音で録音出来ない音は押し潰して小さな音にしてしまっているのがコンプレッサーです。それを元に戻してやろうとする積極的な内容の物です。しかし、ソフト側の機器の出力電圧が余りにも広く散在していますので調整が大変なんです。それを解決すべく来年はまだまだやるべき事が山積しています。やはり人の一生はまだまだ足りないように考えております。

 しかし、自分の楽しみも充実させようとも思っております。そんな理由で私は基本的には真空管が好きですのでそれらも楽しもうとも思っております。写真は私の所蔵の一部の真空管です。これらを活かしてやろうと考えております。
 エキスパンダーです。実は20年来の悲願でした。とは申せまだまだ未完成ですので今後の改造が必要な機器です。しかし、上手く調整しますと生き返ったような鳴り方で楽しい音楽を聞く事が可能な機器です。
 これはオールマイティーフォノイコライザーです。ともかく色々な事が出来ます。要するに一枚のレコードで色々な音が楽しめると云う事です。SPレコードの再生も可能です。恐らくこれ以上の内容を持たせる事は不可能であろうと思います。使い方は少々難しい物ではありますが使い方次第では非常に楽しいフォノイコライザーだと思います。
 これは オール ポッシブルコントローラー です。元々はフォノイコライザー用に設計したのですが肝心なフォノイコライザーを入れるスペースが無くなりコントローラー部分だけになってしまいました。
2017/12/30   一年を振り返って
 私は66才です。この分ですと普通では来年は67才になります。

 実は私は人の能力の限界は65才であろうと考えておりました。そこで実は去年の内に私が考えていた事の全てをやりのける積りでおりました。しかし、世の中は思った通りには行かない結果なり創り残した事もかなりありました。そんな理由で去年今年と色々な物をつくりました。その中の一部を紹介します。
 しかし、私のシステムではそれが不完全なようです。再度調整する必要がありますね。

 トゥーイーターは色々な種類の物があります。リボン型の場合は確かに超高域まで再生しているようです。しかし、何故か弱々しい音に聞こえます。そのような意味でリボン型はスーパートゥーイーターとして使うべきと私は思っております。しかし、果たしてそこまでの周波数を再生する必要があるのか?  私はそこまで再生する必要は無いと思っております。これは個人的な問題になりますので強くは申しません。

 私の場合はこの世にオギャンと産まれて相当に歳月を無駄に使った者ですので耳の特性もそれなりに落ち込んでおります。超高域は最早無駄な帯域に達していると云う事です。

 ここで余談ですが我が息子が5歳程度の頃です。コンデンサー型トゥーイーターを使って20kHzを鳴らしてみました。すると聞こえると云う事なのです。そこで22kHzを鳴らしてみました。すると聞こえないけど何か感じると云う事なのです。その息子もすでに30代後半になり、相当に劣化していると推測致します。早く嫁を貰いませんと貰いそびれてしまいますね。

 私の場合はとりあえず13kHzまでは聞こえます。それも単なるサインカーブで聞こえますのでそれ程の劣化ではなさそうです。この場合にワーブルトーンで聞こえても意味がありません。何故ならワーブルトーンの場合は多くの物が30パーセントの幅を持たせた信号だからです。これを周波数で考えてみますと13kHzに対して-30パーセントと云いますと9.100Hzです。9.100Hzであれば相当な歳月を経験したお方でも聞こえる帯域です。よって、ワーブルトーンで聞こえる範囲を確認しても無意味と云う事になります。

 要するに単純に物事を判断しますと間違いの元になると私は思っております。これは私の高校生時代の恩師の言です。

               “人を観たら疑うな。学問を観たら疑え”

 この言葉は私が大の苦手で、更に大嫌いだった古文・漢文の先生の言葉です。その先生は軍隊時代は陸軍中尉だったそうです。私は先生と呼ばれた人の中に尊敬し、更に好きだった先生は居ません。しかし、その中で唯一尊敬し、好きだった先生です。今でも絶えず肝に命じているおいている言葉です。人は何に対しても単純に考えてはいけないと思っております。やはり絶えず一歩曳いて考える活き方が正しい活き方なのではと思っております。少々話しが反れました。お許し下さい。

 さてさて、私はオーディオ装置で何も人の耳に聞こえない周波数まで再生する必要は無いと思っています。せいぜい13~14kHzまで確実に再生していればそれで善しとすべきだと思っております。その時に大切な事は確実に再生している云うそこです。各メーカーのスピーカーシステムの周波数特性はグラフまで公表しているのは近年は少なくなりました。ここで大切な事はその規格です。今は知りませんが昔は平均再生レベルに対して-20dBまでは再生しているとみなすと云う一文がありました。その後書き換えられて平均再生レベルに±10dBまでは再生しているとみなすになりました。

 この時に平均再生レベルの基準です。最大能率のポイントと最低能率の中心を取ればそれはそれで平均再生レベルです。しかし、その時にデシベル計算も問題になります。デシベル計算は電圧・電流に対するデシ(d)の値が違います。

 ここでデシベル計算についておさらいです。デシベルのデシは皆様小学校時代に習ったデシリッターのデシです。ベルは考案したベル博士のベルです。デシは理化学の世界では当然 1/10 です。しかし、ベル博士は電圧・電流に関しては数値的に少々小さくなり過ぎまして使い辛いと云う事で特例として電子業界では 1/20 としました。しかし、電力に関してはそのまま 1/10 に規定しました。

 すると平均再生レベルに対して-10dBとすると 約1/3 です。しかし、これを単純に考えてはいけません。何せスピーカーは電力で動作します。すると 1/10 が適用されます。すると実際に聞こえる音圧としては 1/6 になると云う事になります。果たしてそれで確実に再生していると言えるのか?

 甚だ疑問です。そのような意味で私は各スピーカーシステムは実際に使う部屋での周波数特性が本来の周波数特性であり、それが正しい性能を示していると思っております。

 ここでもう一度私のメインシステムの周波数特性を観てみましょう。私が描いたグラフは 0dB が平均音圧となるように描いております。すると30~14kHzまでほぼ確実に再生されている事になります。この性能を備えていれば私は善しとすべきではないか? と、考えております。

 しかし、ここにも大変な内容を抱えております。それは音質の問題です。いくら周波数特性上では正確な再生特性を示していてもモヤモヤな音では聞く側は納得出来ません。するとここでようやく本来の HI-FI の議論が成される事になります。

 ここで問題になるのは各ユニットの反応速度になります。これは最も簡単に聞き分ける方法としてアコースティックのベースの再生音です。ボーンと鳴ってしまうウーハーはこの時点で落第です。更にそのような音でベースを鳴らすスピーカーシステムは中音もそのような鳴り方の物が多いのです。そのようなスピーカーシステムは HI-FI とは言えません。これは恐らく永遠の課題であろうと私は考えております。

 今回でこのシリーズは終わりますが今回のこのシリーズの目的は私の4種類のスピーカーシステムの紹介にありましたので少々浅い内容でした。可能であればいずれもっともっと深く深く穿った内容で論議の展開をやりたいと希望しております。
 1inchユニットは多くの物が20kHzまで使えるようになっております。しかし、特性を調べますと少々無理があります。やはり10kHzまでとすべきと私は思います。

 ハイの帯域は私は悪名高き JBL 075 です。何せ 075 の発する音はガシャガシャすると云う事です。私もそれは否定しません。確かに普通に使うとガシャガシャと響きます。そのガシャガシャと響く帯域は比較的低い帯域ですのでその帯域を落としてしまえば問題は解決です。そこで私は14kHzと云う本来は成人であれば聞こえない帯域です。

 要するに可聴域の上の周波数でローカットをして、実際に耳に聞こえる周波数帯は裾野の音を聞く事で対処していると云う事です。
 ミッドハイに使うユニットはいくらでもあります。お勧めは小型のホーンを取り付けた1inchユニットです。ホーンの開口径10cm程度の物で充分です。それ以上大きくても問題はありませんが、場所の事と値段を考えたら小型のホーンをお勧めします。何せ5チャンネルともなりますと場所を大きく占有してしまいます。

 私の場合はフォステックスT-300を使っております。このユニットは実は幻のユニットでして、フォステックスは何故か約100セットしか作らなかったそうです。

 メーカーとしてトゥーイーターとして発売したようです。しかし、この大きさですとトゥーイーターとして発売するのは少々無理があります。そこで運良く手に入りましたこのユニットをミッドハイユニットとして使っております。
 
 このミッドに使っている ガウス4000番は特性かすると20kHzまで使えるそうです。しかし、それは禁物です。それはこのユニットに限った事では無く、2inchのダイアフラムのドライバーの全てに言える事のようです。2inchのダイアフラムは4~5kHzを超えますと分割振動を起こしうるさい音になってしまいます。38cmウーハー+2inchドライバーユニット+ホーントゥーイーターのシステムのほとんどの物がうるさく響くのはそのせいです。

 その悪影響から逃れる方法は約4kHz程度まででその上の周波数帯は次のユニットにバトンタッチさせるしか方法はありません。
 ミッドは GAUS HF-4000+JBL 2350 です。周波数特性を測ると約400Hzから使えるようです。

 このユニットは写真で解るように茶色に塗り替えております。何せオリジナルのグレーは頂けませんのでね。

 このホーンは写真でお解かりのように上下100本のネジでバイアスを施してあります。このバイアスは効果抜群でして、ホーンの響きをほぼ完璧に押さえつけます。更にその分音圧も上がります。2350をお使いのお方は是非とも施工される事をお勧めします。何せ素晴らしい音に変身します。

 昔はホーン鳴きを抑える為に色々な材料を使って抑えたものでした。しかし、あのデッドニングは音まで殺してしまうのです。そこで私はバイアスを掛ける事に挑戦しました。要は応力を残すと云う事なのです。但し、相手はアルミニュームですので余り強く押さえますとホーンは割れてしまいますのでご注意下さい。
 ミッドバスとミッドのクロス周波数は一般的な値の700Hzです。ミッドバスのユニットは元々30cm口径の某メーカー製のウーハーでした。しかし、とてもとてもミッドバスユニットとして使える物ではありませんでした。そこでコーン紙を張替えてミッドバスユニットとして使っております。

 この改造ユニットの fo は約70Hzでした。それを140Hzでローカットしますとミッドバスユニットとして最適な物となりました。

 実はこのミッドバスユニットとして使える物を市場で探そうとしますと大変な事になります。ともかく無いのです。私はアルテックの414をお勧めしますがこれが怪しい物が多いのです。何せ比較的小さな映画館で使いまくられた物が多いのです。

 そのような物はマグネットが劣化した物が多いのです。マグネットの劣化したユニットの音はモヤモヤ音なのです。そのような物はとてもとてもミッドバスユニットとして使えません。そこで再度磁化させようとしますと大変な金額となり仰け反ってしまいます。そこで私の場合は自ら改造したと云う事なのです。
 ここまで説明しますと改めて af5 の周波数切り替えの意味はご理解頂けたと思います。
 この構成は少々変則的です。勿論それにはそれなりの理由があります。この辺の理由を説明します。先ずはローとミッドローの谷に関してです。

 ローを70Hzでハイカットしている理由はボワボワした低音を出さない為です。以前は100Hzでしたがやはり少々ボワボワした低音でしたので70Hzにしました。38~46cmのウーハーをお使いのお方には70Hz近辺をお勧めします。

 ミッドローのローカット周波数は1オクターブ上の140Hzです。こうする事により締まったベースの音が楽しめます。理由はミッドバスのユニットの fo の周波数帯域を鳴らさないためです。fo 帯域の発する音は少々モヤモヤした音なのです。これは仕方の無い事でして fo 近辺はコーン紙は勝手な動作をします。要するに自然界に存在するサインカーブの動作をしようとします。その帯域を消去する事によりスッキリした低音を楽しもうとする策略です。この効果は絶大です。多くの人は全てのクロス周波数を一点で行おうとします。確かに正しい事ではあります。しかし、それで良い結果になるかは? は必ずしもそうではありません。

 しかし、悲しいかな市販品のチャンネルディバイダーにはそのような機能はありません。理由は簡単です。 “技術やがオーディオマニアではないから” です。私の場合は当方の CC-5 を使っておりますが、変則的な周波数チップを作って対処出来ます。

 そこで発売したのが下の写真の af5 です。
ハイ
ミッドハイ
ミッド
ミッドロー
ロー
14k
10k
4k
4k
700
700
140
70
 特性からすると少々ドンシャリ型のようです。とは申せ盛り上がっている帯域は30~70Hz程度の範囲ですので実際にはドンシャリには聞こえません。昔から言われているドンシャリ型は70~100Hz程度の範囲で+10dB程の極端な特性を示す物のようです。とは申せ近年のトールボーイ型スピーカーシステムの場合は約70Hzに極端なピークを持たせた物が多くあります。すると何故か低音が充分に出ているように聞こえるのです。しかし、例えばベース(コントラバス)のピチカート奏法のような単発音に対しては出ているように聞こえます、しかし、アルコ奏法になりますと不得手な音になってしまいます。要するに聞こえない音になってしまうのです。すると聞いてる側は元々無い音として何も違和感を感じずに通り過ぎてしまうのです。その点我がシステムは30Hzまで充分に伸びておりますのでそのような事はありません。とは申せそのような音が入っているソフトは非常に少ないのでそれ程大きな問題にはなりません。そのような意味で近年のスピーカーシステムメーカーは大したものだと思いますね !

 この5chシステムの構成は下のようになっております。
超低高域ブースター使用
ブースター無使用
2017/12/29
 今回は私のメインシステムの5chマルチチャンネルシステムについてです。

 この特性を見ますと私の4スピーカーシステムの中で最もいい加減な特性のようです。このシステムを最後にレベル調整を行ったのは2年程前だと記憶しております。しかし、その後私の好きなソフトを聞いて何度か各チャンネルのレベルを動かした経緯があります。やはりそのような絶対にやってはいけない事はやるべきではないようです。とは言っても好きなソフトを掛けて良い気分になりたいのは人の常ですよね。凡人とはどうしようも無い事のようです。
 アナウンサーの声などの話し声の場合は無調整の方が聞き易い音です。しかし、音楽となるとやはり多少の補正が必要となります。特に高域の場合は少々上げてやりませんと淋しい音として耳に届きます。

 多くのオーディオマニアは低音には趣きを置きますが高域に対しては何故か無頓着のようです。高域は充分に歳月を重ねたお方が多く聞こえないのか? 或いは充分に出ていると信じているのか? しかし、高音楽器の発する輪郭のハッキリした音は気持が良いものだと私は思っております。特にトップシンバルのカチンカチンと響く音は気持の良いものだと思います。

 さてさて、ここで平面バッフルについて少々説明します。

 私の場合はスピーカーシステムは何機種か欲しかっただけの話しです。しかし、床に置くには場所がありません。そこで空間を利用しただけの話しです。天井から吊り下げる訳ですから当然軽い必要があります。その条件に関してはスピーカーはきしゃな物の方が軽快な音を出しますので心配はありません。

 天井は必ず天井板を貼り付ける必要がありますので必ず細い梁が入っております。それは金づちで叩いて梁の位置を確認します。後は70~80m/mのもくねじでしっかりと締め付けるだけです。

 平面バッフルの場合は背圧が掛かりませんので10m/m厚程度の板で充分です。私のお勧めはラーチ材です。最近の戸建ハウスに多用する木目の比較的ハッキリした板です。あれは北米に多く生えている針葉樹です。昔は米松と呼んでおりました。米国産のスピーカーシステムの素材はほとんどがこれです。昔はエンクロージャーは米松でなきゃ駄目だなんて言われていた時代がありました。しかし、早い話が米国産のエンクロージャーは最も安価な材料を使っていただけの話しなのであります。

 黒く塗ったのは手元に墨汁があったから単にそれを塗っただけの話で出来ればオイルステインでお化粧すれは見場も良くなりますね。

 平面バッフルに関しては考え方次第で色々とアレンジが可能です。但し、低音はダラ下がりとなりますので何らかの補正は必要です。しかし、オーディオマニアの仲には未だに “”何も引かない、何も足さない” なんて信じている人が非常に非常に多くおります。しかし、私に言わせれば “そんな事を言っていたら一歩も先に進まない” なのであります。

 勇気を出して一歩先に進む事で明るい未来が開けると私は思います。

 次回は私のメインシステムです。
超低高域補正特性
無調整
 ミッドは皆様ご存知 JBL LE8T です。フェライトユニットです。オーディオマニアの中にはマグネットはアルニコでなければ駄目と頑なに信じている人も居ると思います。これは実はマグネットがアルニコからフェライトに切り替わった時期には正しい考えでした。理由はフルニコとフェライトでは磁束の出方が違い、お互いにそれ用の磁気回路が必要なのです。

 しかし、スピーカーメーカー各社はそのような事はお構い無しにアルニコ用の磁気回路でフェライトマグネットに付け替えてそのまま使っていたのです。当然性能に大いに関係したのです。そこで “マグネットはアルニコでなければ駄目” なんて安易な結論に達してしまったのです。しかし、その後は各社フェライト用の磁気回路に作り変えました。よって、現在はアルニコもフェライトも何ら変わる事はありません。

 このような間違ったり伝説であったりする事がオーディオ界には実に多いのです。真空管アンプ伝説であったり、直熱管三極管伝説であったり、300B伝説であったり、その他呆れる程あります。しかし、それらのほとんど全ては間違っていると私は確信しております。何故ならそれらを上手く説明してオーディオショップは高価な物を売りつける材料にしているだけの話しだからです。しかし、中には私のこのような発言を呼んでいる店員も居ます。まァ 上手くやって下さい !
 今回ご紹介するシステムです。ウーハーは元々は30cm口径の安物ウーハーです。コーン紙は軽いクラフト紙で私が張り替えました。このコーン紙の張り替えは元々のユニットのエッジが残っておりますと簡単です。このユニットも布製のエッジが残っておりましたので比較的簡単でした。

 コーン紙は出来上がりは立体ですので正確に作るには事前の計算がしっかりしていませんとピタリとは収まりません。その計算にはラジアン計算でほぼ正確に製図が可能です。但し、計算には少なくとも少数点以下下3~4桁程度まで計算する必要があります。そうしませんと最終的に製図したり切り落とす時の誤差が大きくなってしまい正確な立体には仕上がりません。

 このユニットは見ても判る通りボイスコイルは小型です。当然マグネットも小さい物です。軽く弾むような低音を出す要素として私は “軽いコーン紙 ・ 小型マグネット ・ 小さなボイスコイル” の三要素が必要にして充分 な要素であると考えております。要するに最近のウーハーの正反対と云う事になります。当然音も正反対です。 
2017/12/26
 私のサブシステムの3chシステムです。
 皆様はこのような特性の物を “蒲鉾型” と呼びます。しかし、私はそのようには呼びません。私の呼び名は “おむすび型” です。特性は勿論聞こえ方も正におむすび型なんです。しかし、これが何とも聞き易い音なんです。耳に優しい音とは正にこれなんです。とは申せそこはやはり30cmユニットです。ゆったりとした落ち着いた音なんです。決して中音の塊なんかではありません。無理して言えば “広帯域で中音が少々盛り上がった音” と言えばお解かりになりますかね?

 しかし、やはり高域は駄目です。そこで大切な大切な中音はいじらずに低域と高域だけ修正します。すると本来の音は崩さずに現代的な広帯域の音になります。しかし、耳当たりの良さぱそのままです。大切なのはそこなのです。前回も申し上げましたがそのユニットの持つ個性は殺してはいけません。それを多くの人が忘れてしまうから変な事になってしまうのです。

 このユニットが聞き易い音を発する原因はそのサイズとコーン紙の重さにあると思います。要するに30cmの適当なオーバーシュートがそのような雰囲気を醸し出していると思っております。しかし、ここで多くのスピーカーメーカーはもっと低音を出してやろうとコーン紙を重くしてしまいます。すると近年のウーハーと同じでおかしな音になってしまうのです。

 私の場合はそれを電気的に補正する策を採りました。すると基本的な音はそのままに音域だけを広げる事が可能になります。それを司るのが超低高域ブースターとNF型トーンコントローラーなんです。そんな理由で私は “コントロール大好き !” となるのです。

 次回は3chシステムのサブシステムです。
同 修正後
マグナボックス 無修正
 このユニットのコーン紙はコルゲーションタイプの張り合わせコーン紙です。張り合わせ位置は  です。それも重ね合わせですので手抜き仕上げですかね。やはりこの辺がアメリカ的なのだと思います。

 基本的にアメリカ製の物はいい加減な物が多いようです。しかし、それが許されてしまうのがやはりアメリカなのでしょうね。例えばトランプ大統領が “何故日本人はアメリカのクルマを買わないんだ?” と言った事がありますが、私に言わせれば “誰がアメリカ製のクルマなど買うか !” なのであります。

 とは申せ実は私は1956年製のキャディラックコンバーチブルが欲しいと思ってはいるのですがね。これは現実的には同じ物の新車が手に入るそうです。アメリカには型落ちのプレス型を集めているガレージメーカーがあるそうなんです。すると少なくとも姿形だけは当時の物が手に入るそうです。で、エンジンは?

 新型の物で代用するそうです。

 さてさて、マグナボックス の周波数特性です。
 このユニットはマグナボックスですので当然励磁型です。何故励磁型なのかと申しますと当時は優秀な磁石が無かっただけの話で決して優秀な性能を示すからではありません。

 オーディオマニアの中には励磁型が優秀な性能を示すと思っているお方も居るようです。しかし、そんな事はありません。世の中には絶対と云う物はありませんが、励磁型ユニットも絶対に優秀な性能を示すなんて事は絶対にありません。

 では何故私がこのユニットを探してまでも使っているか? と申しますと、それはコーン紙がともかく軽く、このようなユニットは当時の物しか無いと思っているからです。

 このユニットは恐らく私がまだまだ可愛かった頃品物だと思います。要するに60年程度前のユニットだと思います。しかし、コーン紙のひびもありませんで非常に程度の良い状態で保存されていた物だと思います。
2017/12/22
 今回は皆様にはあまり馴染みの無いマグナボックス30cmフルレンジユニット(型番不明)です。
 マルチチャンネルシステムはやり方次第でいかようにもなります。その結果多くのオーディオマニアはやり過ぎてしまうのです。その結果泥沼にはまってしまいます。すると益々訳が解らなくなり最終的には元のネットワークシステムに戻ってしまうのだと思います。

 ダイアトーン P610A は非常に優秀な音質だと今でも思っております。しかし、やはり10cm一発スピーカーの宿命は背負っております。それは軽いコーン紙ですので反応が良いのです。すると音楽として量感が感じられません。要するに楽しい音では無いのです。淋しい音です。そこでトーンコントロールでも良いし、私のように超低音域をブーストして更にトーンコントロールでお化粧をしてやるのです。すると基本的な優秀な音はそのままにお化粧美人へと変貌するのです。

 多くのオーディオマニアはエフェクターで音質改善を嫌がります。しかし、世の中にスッピン美人は非常に少ないのと同じで元々音質優秀なスピーカーシステムなどほとんどありません。多くのオーディオマニアはそれを我慢して聞いているのだと思います。我慢は仕事だけにしておいてせめて趣味の世界では我慢はしたくはありません。その結果の私の妙なシステム群なのです。

 市販のスピーカーシステムは音質改善の為にオリジナルのエンクロージャーに入れ、更にネットワークを色々と工夫してお化粧美人に仕上げております。しかし、私はそんな事よりも素顔をそのままに電気的にお化粧美人に仕上げているのです。その為の平面バッフルなのです。何せ平面バッフルは元々持っているスピーカーそのものの音をそのまま出してくれます。いかようにもお化粧出来るのが平面バッフルの良さです。出来れば多くのオーディオマニアに挑戦して頂きたいシステムだと私は思っております。
 低音部に対して右の MBTC で30Hzをブーストしてします。高音部に対してトーンコントロール部の低音ツマミを若干ですがブーストしています。

 測定結果を一目瞭然です。低音部が相当に改善されております。しかし、音そのものを司る中高音部の変化はほとんどありません。本来エフェクターとはこのような使い方をするものだと思います。この基本を間違えますと変な事になってしまいます。これはマルチチャンネルシステムでも同じ事が言えます。
 さてさて、ダイアトーン P610A の特性です。私は決して意識した訳ではありませんが特性の修正は100Hz程度から下の帯域に対してのようです。この特性は私が仕事中に絶えず聞いている特性そのものです。
 右の写真は アシダボックス 6P-HF1 です。フィクスドエッジ式のペラペラなコーン紙です。フィクスドエッジとはコーン紙とエッジが一体となった形式の物を言います。現在では皆無のようです。理由は恐らくコーン紙を作るのが難しいからだと思います。何せこのユニットもエッジの部分は実に薄く漉(す)いているのが見て判ります。

 このユニットも見て判るようにカーブドコーンです。恐らく自然な分割振動を取り入れているのだと思います。で、音は? 忘れました。何せ半世紀は聞いていませんのでね !

 このユニットは残念ながら一本しか残っておりません。いずれ平面バッフルに取り付けてモノラルで使いたいと考えております。

 実はこのユニットは私の手違いでコーン紙に穴を開けてしまいました。しかし、コーンの紛失はありませんでしたのでヤマト糊で直しました。見ても判らないと思います。やはり自然素材の修復には自然素材で直すのが正しい方法だと思います。
 さてさて、エフェクターとは申せそのユニットの基本的な特性は崩してはいけません。何故なら各ユニットそれぞれそれなりの音質を持っております。その音が気に入って購入したのですから当たり前の事です。

 多くのオーディオマニアはその事を忘れて更に自分の気に入った音にしようとするものだから変な事になってしまうのです。そんな理由で私の作るエフェクターは基本的な音は変えない事に徹している積りです。

 P61OAの改造にしてもコーン紙自体はオリジナルのままです。すると本来は中高音部の音は変わっていない筈です。何せコルゲーションコーンですのでね。

 ここでオーディオの初歩の勉強です。本来コルゲーションとは低音部に対してはコーン紙全体で再生します。しかし、周波数が高くなりますとコルゲーションがエッジの代わりとなり中心部がある程度の周波数帯を再生する働きをします。更に周波数が高くなりますと動作する部分が中心部にどんどんと移ってきます。その結果再生帯域はある程度広くなりフルレンジユニットとなります。

 しかし、フルレンジユニットでありながらコルゲーションが無いのが JBL LE-8T です。しかし、何故か艶っぽい良いなのです。だから私は3chのサブシステムのミッドに LE-8T を使っているのです。とは申せ LE-8T の場合は緩やかなカーブドコーンですのでひょっすると分割振動を積極的に取り入れているのかも知れません。かつてのアシダボックスのようにです。

 
 このP610Aはエッジレスに改造した物です。エッジレスに改造した理由は発泡ウレタン製のエッジが劣化してボロボロになってしまったからです。コーン紙はその分重くなっている事になります。するといくらかではありますが低音感は増している筈です。とは申せオリジナルの音は忘れておりますので比較は出来ません。増してやこのシステムは平面バッフルですので尚更の事です。

 何度も申し上げますが平面バッフルは実に開放的な音がします。私の場合はもはや箱には戻れません。とは申せ平面バッフルの場合は低音がダラ下がりになりますのである程度の修正は必要です。その修正の為に色々なエフェクターを作る事に繋がったのではあります。

 すると色々な回路を勉強する必要がありますので尚更自分を磨く結果となったようです。
同修正後
P610A 無修正
2017/12/16
 それでは我がシステムの周波数特性です。本日は簡単にダイアトーンP610A(改)の物です。
 この四つのシステムはパワーアンプ(チャンネルディバイダー)までは全て共通です。それは

    各ソフト機器→エキスパンダー→プリアンプ→超低高域+NF型トーンコントローラー→各パワーアンプ(チャンネルディバイダー)


 と、云う事になります。

 これらのシステムの周波数特性の測定は試聴位置で行う事にします。恐らくそれ程の性能は示さないと思います。何故なら何せ色々な物が所狭しと乱立している部屋です。よって、高域は相当に劣化した特性を示すであろう事が推測されます。可能であれば20畳程の部屋が欲しいと思ってはおります。

 しかし、私のような場合はいくら広くても駄目だと思います。何せズボラな人間です。何でも置ける場所に置いてしまいます。だから愛車も普通のセダンなのです。私がもしもワンボックスのワゴン車に乗ったら “動く物置” になってしまいます。

 私の愛車は少々古めのセダンです。何と今年で28歳です。元々寒い国のクルマですので夏場になるとエンジンの始動が中々なんです。その代わり冬場になりますとセル一発です。我が国のクルマに例えますとブルーバード程度に値するクルマです。とは申せ燃費は一人前ですので私がガソリンスタンドに行くと店員は喜んでおります。何せ一度空にしますと何と100リッター入ってしまいます。

 しかし、私はあまりクルマを利用する事は少ないのです。すると燃料を入れるのも二ヶ月に一度程度です。よって、少々燃費が悪くても、少々ガソリンの値段が上がろうが気にしません。私の愛車は以前は背の高いクルマでした。しかし、今は何故か背の低いクルマとなってしまいました。周りのクルマが背が高くなったからです。要するにワゴン車が非常に増えたからです。

 私も子供らが小さかった頃にはワゴン車にしようかと思った事はあります。カタログも集めた事もあります。しかし “ちょっと待て、もしワゴン車にしたら俺は単なる運転手になってしまうぞ” でやめました。

 私は当時は セドリック ターボS の五速マニュアル車に乗っておりました。しかし、今はオートマ車です。何とつまらないクルマか !

 いやいや、またまた話しが道草です。次回は出来れば我がシステムの周波数特性です。
↑ハイ(2405)
ミッド(LE8T)↓
30cmウーハー(コーン紙張替えユニット)
ダイアトーンP610(改造)

マグナボックス
(30cmフルレンジ型式不明ユニット)
ミッドハイ及びハイ
↓ミッド
ミッドバス
↓ウーハー
 さてさて、難しい話はこの程度にしておいて今度は私の四つのスピーカーシステムの周波数特性について測定してみようかと思っております。その四つのスピーカーシステムは下の写真です。但し、私の場合はそれ程広い範囲を写すほどのワイドレンズは持っておりませんので片チャンネルのみの写真です。
 このグラフは当方の LL・LH の特性であり実際のバンドパスフィルターの特性は裾野の傾きは果てしなく下降しています。
 問題は測定時のモードです。例えばその値が30Hzであったとします。しかし、その値には必ず上下に幅あります。これが20Hzも出ているように表示してしまいます。すると20Hzまで再生していると勘違いしてしまうのです。しかし、実際には20Hzは再生していないのです。

 これは何もデジタル式のみにある訳では無くアナログ式でも条件は同じです。これは使う側の責任で認識する必要があります。要するに表示しているからと云って必ずしもその表示が正しいとは限らない事を理解して使うべきなのです。

 このような場合に本当に20Hzを測定したいのであれば20Hzのシングルトーンで測定すべきなのです。20Hzのシングルトーンの場合は音源として20Hzしか無い訳ですから。

 しかし、実際にはそのように測定してもデジタル式の場合は表示する側に幅が存在します。すると正しい測定にはなっていない事になります。そのような意味で測定器が全て正しいなどと考えるのは間違いでお考え下さい。
 以前私の元に10年程通った方がおりました。その方は勿論自作マニアでした。しかし、測定器はテスター程度でその他は持っておりませんでした。その方は今後も作り続けたいと云う事でしたので三種の神器を購入する事をお勧めしました。測定器は昔は大変に高価なものでした。しかし、現在は昔と較べると1/10程度の値段で手に入ります。決して高価なものではなくなっているのです。

 私は自作するのであれば三種の神器であるオシレーター、ミリバル、オシロスコープは必ず必要な物であると思うからです。要するに自作した物がどのような性能をしている物かの確認の為です。それを怠りますと単に “音は出た !” だけの物でしかないからです。そんなの何の価値もありません。

 あくまでも自作した品物がどのような性能かを確認して次のステップに行けるのだと確信しております。その方には私はほとんど全ての事は伝授した積りです。例えばチャンネルディバイダーのチェビセフ型の定数、バターワース型の定数などなどです。

 ある日チャンネルディバイダーが出来たと云う事で自作のNF型チャンネルディバイダーを持参しました。内部を見ると妙な箇所に妙なコンデンサーが付されておりました。理由を聞くと “直流が出たから” と言うのです。そこで性能測定を行いました。すると出力電圧が非常に低いのです。これは最終的な性能測定を怠っている事を表します。私は即刻帰れと命令しました。

 オーディオ機器に限らず自ら作った物は先ずは性能を調べる事から始めるのが定石です。10年も通っていながらそれが解っていなかったのです。私はがっかりでした。その後その方とは一切連絡はとっていません。もし、反省しているのであれば私は寛大な気持で受け入れようと考えております。

 さてさて、オーディオマニアの中にはデシタル式のレベル計をお持ちのお方も居ようかと思います。そのようなお方へワンポントアドバイスです。あれはノイズメーターです。更に当然の如くレベル計です。確かに非常に優秀な品物だと思います。しかし、盲点もあります。それは必ずバンドパスフィルター回路を搭載している事です。

 バンドパスフィルターとは必ず測定には幅があると云う意味です。それは下に示した特性を意味します。下のグラフではバンドパスフィルターの中心周波数は30Hzと50Hzを示しております。傾き角を示す Q は 3 です。
 写真のレベル偏差計のメーターは特注で作ったメーターです。非常に高価なメーターですので皆様が自作する場合には市販のVUメーターをお使いになる事をお勧めします。

 しかし、レベル偏差計を作る為にはコンデンサーマイク用のアンプも作る必要があります。よって、レベ偏差計を作ろうとしますと色々な回路の勉強が必要となります。これが実際には本人にとって大変な知識となります。これは非常に大切な事だと思います。

 普通のオーディオマニアはオーディオ機器には大変な資金を平気で投じます。しかし、測定器にはお金を出そうとはしません。それがいつまで経っても付和雷同している原因だと私は思っております。

 これは何もオーディオマニアだけに留まらず自作マニアにも同じ事が言えます。
2017/12/6
 トゥーイーターの周波数特性を測定したレペル計は私の自作品です。測定用マイクはベーリンガーの ECM-8000 です。ここである程度電子に詳しいお方の為にワーブルトーンの出し方についてです。

 一般的にサインカーブを出す為にはRCオシレーター方式です。しかし、このサインカーブを利用してワーブルトーンに変換する事は不可能です。そこで VCO(ボルテージ コントローラブル オシレーター)と云う方法があります。しかし、この VCO の出す波形は三角波です。三角波は擬似サインカーブに変換する方法があります。その VCO に更に VCO を重ねて発振させますとワーブルトーンにする事が可能になります。それを利用して私はレベル計を作りました。

 しかし、これはあくまでも偏差の測定しか出来ません。ノイズ計ではありません。理由はノイズ計の絶対ノイズの理論が解りません。どの文献を探しても載っておりません。もし、ノイズ計を求めるのであれば私がやった方法でワーブルトーンを作り出してノイズそのものはノイズ計で測定する事をお勧めします。
 今回の測定は私の手持ちのトゥーイーターだけでしたので3種しかありませんがそれでもトゥーイーターとはそれ程の差は無い事がご理解頂けたと思います。それを “どのように使うか?” が問題なのです。ここで3チャンネルマルチシステムの場合について申し上げます。

 多くの場合にトゥーイーターの遮断周波数は6~8kHz程度に設定します。しかし、上のグラフからも解るようにその周波数ではピークが邪魔をしてシャカシャカした音になってしまう事がご理解頂けたと思います。そこでその悪影響から逃れる為には最低でも10kHz程度にする必要があるのです。そこで当方の3chNと云う2・3チャンネル両用のチャンネルディバイダーの高域遮断周波数は10kHzを持たせているのです。

 10kHzで遮断する事によりシャカシャカした音からいくらかでも逃れる事が出来るのです。しかし、その場合は鮮烈な音は求めてはいけない結果となります。それが3チャンネルマルチシステムの限界となります。しかし、その分穏やかな音で音楽が楽しめる結果となります。

 ここで3チャンネルマルチチャンネルシステムの失敗しない唯一絶対の方法です。それはウーハーは30~38cm、スコーカーは16~20cmのフルレンジユニット、トゥーイーターはホーン型トゥーイーターとなります。

 この選択でシステムを組みますとまず失敗はありません。しかし、多くのオーディオマニアはミッドには2インチドライバー+大型ホーンを求めます。その気持は解りますが私は反対です。必ず失敗します。その失敗は “うるさい音” になってしまうのです。

 それはマルチチャンルメシステムに限らずマルチウェイシステムでも同じ結果となります。理由は2インチドライバーに余りにも広帯域再生を求めざるを得ないからです。世の中は必ず適材適所があります。それを忘れますと失敗の原因となりますその結果 “マルチチャンネルシステムに手を出すと泥沼にはまる” なんて事になります。

 私はもし鮮烈な音を求めるのであれば先ずは3チャンネルマルチシステムから始める事をお勧めします。すると少なくともウーハーとトゥーイーターの2ユニットは揃った事になります。後はミッドバスユニット、ミッドユニット、ミッドハイユニットと揃えれば最終的には5チャンネルマルチシステムが可能になります。すると鮮烈な音を求める足元は揃った事になります。全ては論理の積み重ねと資金の積み重ねと云う事になりますかね。

 今回の特集はこれでおしまいとします。次回からは何にしましょうね?
 マクソニック T45EX の測定です。

 非常に高価なユニットでした。しかし、測定値としては普通のトゥーイーターと何ら変わるところはありません。

 やはりピークがあります。それは8kHzに見られます。 075 より高い周波数で現れる原因は恐らくダイアフラムの質量の問題だと思います。とは申せ 6kHz も 8kHz も実際には差はほとんど無いと言って間違いありません。と、申しますのはオクターブで表現すれは僅か30パーセントです。この二つの周波数を同時に聞けば当然差は判ります。しかし、単独で聞きますと普通の人には判りません。判る人は絶対音感を持った人に限られると思います。

 しかし、T45EX の能率は抜群です。マルチチャンネルシステムに入れた場合は1ワット程度の小型パワーアンプで充分だと思います。しかし、その為にこれだけ高価なユニットを使う必要があるのか? 私はあるとは思えません。

 と、申しますのは私のような使い方をしますと音質などその帯域では解らなくなってしまいます。確かにリボン型などの比較しますと実在感のある音ではあります。しかし、8kHzのピークに対して我々がの耳の聞こえる限界であろう周波数の14kHzとの音圧の差は約6dBです。

 6dBとは普通に考えれば半分です。しかし、相手はスピーカーです。スピーカーの場合は電圧と電流の掛け算になります。すると 1/2×1/2=1/4 となります。要するに8kHzに対して14kHzでは音圧は1/4になってしまうと云う事です。にも関わらずそこに大金を出す必要があるのか? の問題です。私はあるとは思えません。そんな理由で私は使っていない訳です。

 それにしても久々に T45EX を持ちますと重い。実に重いのです。実際には測りませんでしたが恐らく20kgはあるのでは? なんです。

 励磁型の場合はフィールドコイルが大きくなりますので重くなる事は仕方がありません。しかし、果たしてそこまで強力な磁気回路が必要なのか? 甚だ疑問です。
 皆様ご存知 JBL 075 の測定です。

 1.4kHzまでほぼフラットに再生しています。私は優秀なトゥーイーターだと思っております。

 しかし、最大の問題もあります。それは6kHzのピークです。これが実装した時の最大の問題となります。要するにシャカシャカした音です。

 このピークは恐らく 075 の fo だと思います。皆様は fo と聞きますとウーハーにのみ存在するものだとお思いでしょうね。しかし、 fo(最低共振周波数)は質量のある物であれば必ず存在します。

 ウーハーの場合はユニットの置かれた状態により七変化します。例えばバスレフ式のエンクロージャーの場合はダクトとの密接な関係が存在します。密閉式の場合は容量との間で密接な関係が存在します。

 そこで昔(約50年前)は20cmの場合は200リッター、30cmの場合は300リッター、38cmの場合は380リッターなどと言われました。しかし、その値は現実的ではありませんでしたので実際にはその半分程度のエンクロージャーに入れたものでした。

 私もかつて実行した経験があります。しかし、実際には密閉式独特のクセのような音が付きまとい私は止めました。

 その後私は超低域ブースターを開発して平面バッフル(後面開放バッフル)への変更としました。

 スピーカーは自由空間に置く事によりその再生音も自由奔放な音となります。要するに開放的な音です。

 いやいや、ここはトゥーイーターについての説明でした。

 私は現用システムには 075 を使っております。しかし、その使い方は少々亜流でして普通に考えますと異常な使い方です。それについては後述します。
 ここで測定に対する説明です。

 測定は 50cm 1m の二点での測定にしました。試聴位置での測定は余りにも環境に影響され過ぎますので行いません。それは何も試聴位置に限った事ではありませんで、50cm 1m でも実際には環境に影響されますのでこれら測定値は参考値としてお考え下さい。

 フォステックスT300 の測定です。

 T300 は口径が大きい分当然ダイアフラムも大きいのでやはり高域の特性には少々問題が残ります。しかし、その分低域は他の物より低い周波数まで再生しています。

 2.7kHzまでほぼフラットに再生していますので再生帯域を余り広く望まない場合は2チャンネルシステムで充分に使えそうです。

 その場合はウーハーにある程度高い周波数まで再生させる必要があります。当然ウーハーには38cmは無理だと思います。私は25cm程度の軽いコーン紙のウーハーであれば恐らく軽快な音で鳴ってくれるシステムになるであろうと推測します。

 しかし、その場合に軽いコーン紙のウーハーがあるか? の問題が残ります。私の思いますに恐らくありません。もし、探すとすれば古いスピーカーを探すしか方法は無いと思います。しかし、その場合はコーン紙が軽い分低域の再生に問題が残ります。

 ここで T300 対する結論です。T300 はトゥーイーターとして使うのは無理です。そこで私の場合はミッドハイ帯域で使っているのです。

 とは申せ T300 の生産個数は100セットに満たなかった幻的存在です。よって、それ程の心配はありませんね。非常に身勝手な結論でした !
2017/12/5
 お約束の各トゥーイーターの周波数特性の測定です。とは申せ JBL 2405 は実装状態であり、その実装状態は天井からの吊り下げ状態ですので事実上測定は難しく今回は諦めました。
2017/11/25
 先ず申し上げておきたい事は 075 と 2405 正確にはホーン型ではありません。この二種はリングラジエーター型と言います。理由はいわゆるホーン型とは構造が異なります。一般のホーン型の場合はダイアフラムはドーム型をしておりますがこの二種はリング状でその円周上にボイスコイルが付されております。中心の砲弾型はレゾネーターではありませんでホーンとして働いております。更に詳しくお知りになりたいお方はインターネット上に詳しく解析したページがありますのでそちらをご覧になる事をお勧めします。

 これらのトゥーイーターはいずれ再測定を行ってこのページで発表する予定にしております。

 さてさて、ここで事前に説明しておきますがフォステックスT300は当メインシステムで現用ですが、使い方はミッドハイで使っておりましてトゥーイーターとして使ってはいません。理由はT300はホーンが大き過ぎ、よって、ダイアフラムも大き過ぎトゥーイーターとしては実際には不向きであるからです。

 更に申し上げておきますが、マクソニックT45EXは現用としては使っておりません。理由は改めて申し上げませんが私の使用目的とは少々方向性が異なっておりますので今後とも使用する予定はありません。ご希望のお方が居りましたら30数万円でお譲りする事も考えております。勿論電源もあります。

 075 は一般的にはガシャガシャした音としてオーディオマニアには好まれないようです。しかし、私が過去何回も申し上げましたように “何を使っているか? では無く どのように使っているいるか?” の問題があり、私は 075 は好んで使っております。

 実際には 2405 もその傾向があります。その傾向があると申し上げました理由は 2405 も得意とする帯域の中心はは7~8kHzにあるように思えるからです。2405 は基本的な構造は 075 と同じです。しかし、左右のウィングによりホーンの形状はコニカルホーンであると言えます。コニカルホーンとは実際にはホーン効果はありません。JBL としてはエクスポネンシャルをあえて否定してコニカルホーンにしたのだと推測します。目的は先ほど申し上げたガシャガシャした音の原因である数千ヘルツの音をあえて消し込んだのだと思います。

 私が使用している 2405 は昔のタイプでして左右のウィングはネジ止め式です。よって、ウィングを外しますと 075 とほぼ同じ音となります。やはりJBLは音質重視の営業方針なのだと思います。

 よって、この傾向は何も 075 に限った事ではありませんでフォステックス T500 のような小型のホーンであってもその傾向はあります。よって、私が何度も申し上げますように “何を使っているか? では無く どのように使っているか?” で最終的な音質となるのだと私は確信しております。

 ここでトゥーイーターの重要性について改めて申し上げます。多くのオーディオマニアは高域に対してはそれ程の重要性を感じていなようです。しかし、伸び伸びとした高域により音楽がより清々しく耳元をすり抜けるような高域はより生々しい音楽を再生しくれる事を忘れではいけないと思っております。

 次回に続きます。
JBL 2405
 上の写真は私が所有しているトゥーイーターです。この他にも幾つか所有しておりますが無意味ですので載せておりません。

 これらのトゥーイーターはそれぞれ特有の音質を持っているようです。持っているようですと申し上げましたのはそれそれの音質を楽しむ為にはと云う意味であり、決してそれぞれ優秀と云う意味ではありません。この件に関しましては後述します。

 私はそれぞれ全て特性は測定しました。その中で周波数特性として最も優秀であったのはマクソニックT45EXでした。しかし、それは単に物理特性であり音質的特性ではありませんので誤解の無いようにお願いします。

 多くのオーディオマニアは特性優秀な物を使おうとします。しかし、それは実際には間違いである事を言いたいのです。特に再生帯域の広い物をその帯域で使おうとしますと先ず良い結果は発生しない事も声を大にして言いたいと思っております。

 以下は次回に続きます。
マクソニック T45EX
フォステックス T300
フォステックス T500
 皆様ご存知 JBL 075(色はラッカーで塗り替えております。目的はホーンが錆びて見苦しいからです。)
2017/11/23
 さてさて、トゥーイーターです。

 ここで早々とトゥーイーターに対する私の最終意見です。それは “トゥーイーターはホーン型に限る” なんです。

 勿論ホーン型であれば何でも善しと云う訳ではありません。可能であればホーンのサイズはなるべく小型の物の方が扱い易いようです。

 私にとって無意味であると思えるのがコーン型・ドーム型でしょうか。セラミック型は別の意味で無意味だと思います。放電型なんて物もありましたが私は見た事はありますが音を聞いた事はありません。その前に放電型は余りにも高価過ぎます。あの価格に至りますと最早趣味の領域を超えて道楽の域に達していると思えます。

 蛇腹型の何とか言うタイプの物もありました。私は我がシステムで入れた経験はあります。しかし、これと言った音ではありませんでした。私には無意味と思えます。

 勿論リボン型なと゜は我が国の得意とするトゥーイーターであると思います。しかし、リボン型は少々使い方が難しく普通に使っても良い結果とはならないようです。
2017/11/22   訃報ではありません その3
 本来の話題に戻ろうかと思っていましたが、嫌、ちょっぴりその前に。それは減塩食についてにしましょう。

 私としては初めての入院であったし、初めての病院食でした。正直申し上げます。

 “まずかった !” 

 なのであります。何せ塩っけを全く感じません。味噌汁などは味噌の味さえ感じられませんでした。

 “これは私が食べてはいけない食べ物なのでは?”

 なのであります。

 栄養士によりますとこれが理想的な塩分の食事だそうです。そこで私からの一言なのであります。

 “塩分控えめの食事で我慢して100歳まで生きるのか? 或いは美味しい物を食べて90歳まで活きるのか?”

 私は当然後者を選びます。テレビ番組でよく観る100歳のお年寄りの姿です。既にあごの筋力も無くなり開いた口の姿です。それでも生きてはいるのです。しかし、あの姿は私に言わせれば決して活きているとは思えません。私は何も我慢して100歳まで生きたくはありません。

 私は未だ愛煙家であり、更に、酒飲みでもあります。要するに “やりたいほうだい” の人生なのであります。更に仕事も “男一匹オギャンと産まれたからにはやりたい事をやって一生を終わりたい” なのであります。

 そんな私に “長生きしたかったら塩分控えめの食事?” 私にはあり得ません。やはり食べたい物を食べ、やりたい事をやる” これぞ私が望む男の活き方なのだと思っております。

 他人(ヒト)に言わせれば “何と勝手な活き方” だとは思います。しかし、他人(ヒト)に迷惑を掛けなければどんな活き方をしても許されるのではないでしょうか。

 私の基本的な活き方は “全ての人は皆お客様” なのです。例えばこのホームページです。誰がこんなページを覗いているのか? それでも読んでくれる人は皆お客様なんです。その一人ひとりを大切にする事に決して間違いは無いと確信しております。

 そんな事を基本に活きたいように活きる事が私の一生の活き方なのです。

 生かされて一生を終えるのか? 活きながら一生を終えるのか?

 死にそこなった一人の男の勝手な理屈でした !
2017/11/21   訃報ではありません その2
 最初に救急で運ばれたのは私が以前よりお世話になっていた金町のDI病院でした。そのDI病院は私のオヤジも初代の理事長時代からの親しくしていた病院です。しかし、私は二代目理事長が嫌いで、運ばれた翌日我がオードリーに聞いて “何っ ! おいおい” でした。

 私に言わせればその理事長はクソったれババアなんです。要するにその理事長は我が物顔の嫌なヤツの代表みたいな存在なのです。そんな理事長の裏話も幾つもありますが、それらは問題発言になりますので割愛しましょうね。

 とは申せ私に言わせればクソったれババアですが、彼女に言わせれば私はクソったれジジイですかね !

 さてさて、二三日後に言われた主治医の言葉 “重症でしたよ。あのまま放っておけば貴方は数日後にはこの世に居ませんでしたよ。” でした。はなしに依りますと腎臓が大変な炎症を起こしていたそうです。やはり良い歳をして無理をすべきではないようです。

 無理と申しますのは我が家の私と同じ歳の柿採りでした。今年はそれ程の数の収穫ではありませんで約600個でした。とは申せ柿採り自体はそれほどの労働ではありません。何せ今年は枝卸も兼ねておりましたので小型の電気式チャーンソーでバッサリです。

 チャーンソーでの枝卸は何メーターもの上で胴綱を使って身体を固定しての作業です。そこで小型の電気式チェーンソーなのです。何せ小型(250m/m)ですので片手で作業が出来ます。そうじゃなかったら高い所での作業など危なくて危なくてとてもとても出来ません。

 問題はその後の枝の処理なんです。昔であれば一冬乾燥させて翌年焚き火の材料なんです。しかし、今は焚き火なとやろうものなら即刻消防車のお出ましとなり、二回目には始末書物になってしまいます。

 その昔は焚き火も下火になった頃にアルミホイルで芋をくるんで焼き芋でした。しかし、しかしなんです。焚き火も下火になると枯れ枝がまだまだあるのです。すると毎回のように枯れ枝をくべてしまうのです。当然焼き芋の事などすっかり忘れております。

 いよいよ焚き火も終わり “ ンッ ! 芋は?” なんです。当然跡形もありません。やはり男とは何故か焚き火が好きなんですね !

 しかし、今ではゴミ袋に入る長さに細かく切って燃えるゴミとして出すしか方法はありません。それが大変な作業なんです。いくらチェーンソーがあるとは言え果てしない作業が連日となります。その結果の命を落とす程の腎臓炎でした。

 “よせば良いのにいい歳をして” なんです。

 さてさて、数日後の夕刻です “手術をしますので病院を移ってもらいます” で隣町の都立病院に移った途端に手術室へ直行でした。全身麻酔ですのでその後の事は全く記憶にありません。

 但し、麻酔が解けてきた頃になりますと人の声が聞こえます。すると何故か私も焦ってしまうのです。その時に何故か “急がねば” で何故か夢の中で一生懸命半田付けをしている夢なんです。何なんですかね、あの夢は?

 ってな訳で無事に生還して現在に至ります。とは申せ現在は仮出所でして、最終的な生還手術は年越しとなります。

 つまらない話しはこの程度にしましょうね。次回は通常のお話の予定です。
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2017/11/20     訃報ではありません その1
 いやいや大変でした。何せこの歳になり、初めての大病でしたし、入院でした。

 実は以前から少々変ではありました。その時点では近くの昔からの馴染みの医者にお世話になっておりました。過去の経験から妙な雑菌にやられた覚えがありました。当然抗生剤の投与を行っておりました。その先生とのやり取り

 私 “三種混合ワクチンがあるのだから三種混合抗生剤があっても不思議ではないのでは?”

 医者 “三種は危険だから二種にしてくれ !”

 私 “それでは二種混合で”

 そんなこんなですっかり良くなり私は直っていたとばかり思っておりました。ところが、ところがなのであります。

 数日後の事だったのでありますが大変な重労働を三日四日連続でのその夜の出来事です。大変な体温上昇で我がオードリーによると40度との事でした。私は意識朦朧で何も覚えておりません。即刻救急車で搬送です。

 その結果何と約一ヶ月もの入院とあいなりました !

 続きは次回。
 

余談ですが    No.6