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エキスパンダー特性
コンプレッサー特性
リニアー特性
写真
準備中
エキスパンダーとは ?
エキスパンダーとはその名のとおり “伸ばす” 意味です。体力作りに使うバネを伸ばす道具と同じ意味です。とは申せ何も音楽その物を伸ばしてしまうわけではありません。例えばグラフの横軸が時間だとすると、縦軸は音圧としてみましょう。音楽で言う音圧とは抑揚感です。オーケストラに例えると最小音であるピアニシモに対して最大音のフォルテシモです。
私は某国営放送局で流しているオーケストラによるクラシック音楽をよく観ます。しかし、ちっとも楽しくありません。何故ならその演奏に抑揚感が足りないからです。要するに圧縮された音なのです。では、圧縮された音楽とは
?
CDの音
CDの場合もその他のメディアの場合もそのメディアに与えられたフオーマットがあります。フォーマットとは与えられた条件です。例えばCDの場合を考えてみましょう。
CDの場合はグラフにしますと横軸は周波数特性です。サンプリング周波数は44.1kHzですので交流にしますと上に一点、下に一点ですので限界周波数は22.05kHzと云う事になります。
縦軸は音圧です。これは某著名指揮者と我が国の某家電メーカーのオーナーが勝手に決めました。その値は76dBでした。76dBとは実数に戻しますと最小音に対して最大音は約63.000倍です。63.000倍と聞くと充分のように感じます。しかし、実際の音楽はそれでは全く足りません。その結果オーケストラによるクラシック音楽を聞いてもちっとも楽しく感じないのです。これはコンプレッサーによりもたらされます。
コンプレッサーとは ?
コンプレッサーと申しましてもCDの中にモーターやエンジンが入ってるわけではありません。音楽界で言うコンプレッサーとは音楽波形のピークを潰して抑えてしまう役目を果たします。要するにグラフで示す下の線のような録音特性で収録するのです。
その特性をグラフで表すと右のようになります。要するに最大音を
潰してしまうのです。その結果躍動感が無くなり楽しくも何にも無い単
なる音を聞いているだけのものになってしまうのです。そこで
“伸ばしてやろう !”
って、事になるのです。
エキスパンダーについて
そこでリニアー特性とコンプレッサー特性の差の成分を足してやれば本来の特性に戻る事になります。
要するに右に示す上の線のような特性で再生すれば元の
音に戻る事になります。
コンプレッサーの問題点
コンプレッサーを掛けますと下に示す事が起こるのです。
要するに我々が聞いている音は左右二つの音声信号で
成り立っております。すると本来は左に示した図のように
低音楽器の信号の上に高音楽器の信号が乗っています。
しかし、ここにコンプレッサーで波形を押し潰してしまうと
右に示した波形のように高音楽器の音の全体が押し潰さ
れてしまうのです。
その結果の音がテレビ・その他の音なのです。
エキスパンダーで生々しい音で音楽を楽しく聴いて戴く事を希望します。
コンプレッサーは必要悪 ?
例えばコンプレッサーがありませんと大変な事が起こります。例えばミュージシャンがマイくを床に落としたとします。当然爆音となります。その爆音を防ぐ為のコンプレッサーなのです。
更に申し上げます。それはオーケストラ演奏です。フォルテシモの演奏では電気式のコンプレッサーでも調整範囲を超えてしまいます。そこでオーケストラ演奏の録音の場合は “人間コンプレッサー” を行います。その方法は6音エンジニアは楽譜を見ながらピアニシモの小音量の時はフェーダーを上げます。そうしませんと楽器の小さな音はノイズにかき消されてしまうのです。逆にフォルテシモの大音響の時はフェーダーを下げて録音音圧を下げます。これがオーケストラ録音の方法なのです。それを可能な限り元の音に戻す役割を果たすのがエキスパンダーなのです。
エキスパンダーの使い方
エキスパンダー効果を発揮させる為にはある程度の入力電圧が必要です。その電圧はライン電圧です。その場合に下に示した接続でお願いします。
プログラムソース(CDプレーヤー・フォノイコライザー)
↓
エキスパンダー
↓
パワーアンプ等(チャンネルディバイダー・各コントローラー)
エキスパンダーが効かないもの
代表的なジャンルとして近年のポップスが上げられます。近年のポップスの歌い方は怒鳴っております。少なくとも私にはそのように聞こえます。更にロックの場合などです。要するにコンプレッサー掛けまくりのジャンルです。
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