RCAコネクターについて少々申し上げます。

 実はオーディオ界やAV界で当たり前に普及しているRCAコネクターには規格がありません。理由は正確には知りませんが恐らく工業用ではありませんので改めて規格は作らなかったのだと思います。よって、各社各様で作っているのが実情です。

 すると時として大変な事故を起こす事があります。それは主にガッチリとした高価なコネクターの場合に多発します。

 ガッチリとした分厚い材料で作られたコネクターは柔軟性がありません。すると少々大きめなオス側のプラグと、少々小さめに作られたメス側のコネクターを組み合わせると外側のアースが接触していないと云う事態が起こります。

 するとアースが繋がっていませんのでお互いの電気的な位置関係が成立しません。すると激しいノイズを発します。

 特に近年の馬鹿みたいなハイパワーアンプを使った場合にスピーカーを破壊する結果を招きます。

 そのような意味でRCAコネクターはペラペラな安物を使う事をお勧めします。すると

 “そんな安物、使わない!”

 なんて事になります。では果たして高価な物は本当に良い音なのか?

 更に大蛇のような太いケーブルは効果があるのか? お答えします。

 先ずはコチンコチンのRCAプラグについて。あれは使うものではありません。余りにも危険です。レッドカードとは申しませんがイエローカードである事は間違いありません。

 大蛇のケーブルについてです。これはオームの法則で説明します。オームの法則には例外がありません。電気は全てオームの法則に則って動作します。では各ピンコードにはでの程度の電流が流れているのか?

 例えばCDプレーヤーのD/Aコンバーターとプリアンプの間について考えてみましょう。この関係で説明する目的はこの間の電圧が音声信号として最も電圧が高いからです。

 オームの法則は 

 V(電圧)=I(電流)×R(抵抗)

 です。例えばプリアンプの入力インピーダンスが10kオームだったとします。この時にCDプレーヤー内のD/A内のコンバーターの出力電圧が最大出力平均電圧である2Vだったとします。すると計算式としては

2V=I×10kオーム  です。この式では単位がことなりますので単位合わせをします。

すると

2=I×10.000オーム となります。Iは当然0.0002アンペアーとなります。ミリアンペアーで表せば 0.2ミリアンペアーです。わずか0.2mAの電流を流すのに大蛇が必要か?

 当然無意味です。それでも音質を云々するのはその人の “気がする症候群” 以外の何者でもありません。

 とは申せ実際には確かに音質の差を感じる物があります。しかし、その差は微々たる差であって一度その場を離れてしまえばその差は判らなくなってしまいます。わずかその差で何万円も何十万円も出費する価値があるのか?


 私は無いと思います。

 各自の価値観の問題ですかね!


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