200W×40H×150D(筐体サイズ)  ※電源ケーブルは付属しません。¥47.000.-
SPHの使い方について

 SPHはSP盤専用にも関わらずステレオ構成となってります。理由はステレオカートリッジのSP用スタイラスがあるからです。しかし、必ずしもL・R両方入力する必要はありません。L・Rいずれに入力してもモノ出力に出力されますし、L・R別々の出力を使用してモノラル再生も勿論可能です。

 負荷抵抗値に関してはMC型カートリッジの場合は1kΩが最も自然な音質で気けるカートリッジが多いようです。MMカートリッジ、或いはそれに順ずるカートリッジの場合は10kΩ以上でお使いになる事をお勧めします。しかし、これは決して決まったものではありません。やはりシステム全体の音質で最も聞き易い音質になるよう選定すべきだと思います。

 増幅率に関しては決まった値はありません。そのオーディオシステムで最も使い易い値で使うべきだと思います。例えばMC型だからと言って必ずしも60dBで使う必要はありません。使い易い値でお使い下さい。

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 しかし、この事は実際には大きな問題があるのです。トランスは当然コイルです。するとインピーダンスを持つのです。インピーダンスとは周波数により抵抗値が変わる素子に使う用語です。要するにカートリッジが発電した周波数により負荷抵抗がめまぐるしく変化しているのです。しかし、抵抗負荷の場合は可聴域に於いては周波数により抵抗値が変化する事はありません。要するに増幅回路で一気に増幅出来るものであれば抵抗負荷で負荷抵抗を一定に保って一気に増幅する事により非常にシンプルな動作条件で増幅する事が可能だと云う事です。

 以上の理由によりMCカートリッジの場合もコイルによるインダクタンス負荷よりも固定抵抗による抵抗負荷が優秀な結果を示す事はご理解頂けたと思います。
増幅率について

 一般にMM型カートリッジの場合は40dB(100倍)、MC型カートリッジの場合は60dB(1000倍)の増幅率で使います。これは真空管式時代から一般化しておりました。その理由は真空管式の場合は増幅率可変は不可能だったからに他なりません。しかし、近年の差動回路によるリニアーICの場合は自由自在です。それを利用して本機も増幅率20(10倍)から70dB(3160倍)の範囲で可変としております。

 一般には70dBの増幅率はありません。しかし、SP盤の場合はイコライジングの基点がLPの場合は1kHzであるのに対してSPの場合は300Hzです。すると1kHzに対してはLPの増幅率より約6dBマイナスとなってしまいます。当然小さい音に聞こえてしまいます。そこで本機は+6dB(約2倍)大きく持たせました。

負荷抵抗について

 一般にMM型カートリッジの負荷抵抗は47kΩです。理由は発電コイルの巻数が多く47kΩであればほとんど全てのカートリッジに適合するからです。しかし、MC型カートリッジとなると発電コイルの巻数が少ない為に47kΩでは過負荷になってしまいます。

 そこで各メーカーは適合負荷を個別に公表しております。しかし、その値はインダクタンス負荷の数値なのです。要するに昇圧トランスを使う事を前提としているのです。理由は真空管式時代はMCカートリッジの出力電圧を充分に増幅する事は不可能であった為に昇圧トランスに頼るしか方法が無かったからです。
 SPレコードはご存知のように低音上昇のターンオーバー特性はありますが高音下降のロールオフ特性はありません。しかし、CD・LPその他メディア同様録音時の音質は大きく多岐に渡る音質です。そこで本機は高域の特性を五段階に可変させる事により皆様がお使いのシステムでお好みの音質に少しでも近付ける事を可能としました。

 その特性は上昇二段、下降二段、勿論ノーマルボジションを設けて五段階に調整出来ます。これはシステムの音質に合わせる事は勿論ですがソフトの音質により調整する事も目的とお考え下さい。

 
 本機はイコライザー特性可変のSP専用フォノイコライザーです。



     SPH