230W×50H×160D(筐体サイズ)
430W×70H×320D(筐体サイズ)

電源ケーブルはご用意下さい
380.000.-(電源ケーブル不含)
 5チャンネルシステムに関してはクロス周波数はほぼ決まってしまいます。その周波数に関しては af5 の範囲で充分であろうと考えます。しかし、チャンネル数が少なくなりますとクロス周波数の選定範囲が広がります。

 希望により 2~4チャンネルディバイダー もお作り致します。しかし、その場合はクロス周波数をご指定下さい。
その他のチャンネル数に関して
 マルチチャンネルシステムはネットワークシステムと異なりネットワークは介在しません。パワーアンプとスピーカーが直接接続されます。そのためパワーアンプには大出力は不要となります。更に 5チャンネルシステム ともなりますとウーハーの上限周波数は低く設定可能となります。その結果ウーハーとは言え大出力は不要となります。何故ならウーハーが受け持つ帯域には大きな音は含まれなくなるからです。それよりもミッドバス帯域が大きなファクターを受け持つ事になります。よって、ミッドバスのパワーアンプには数十ワットの出力が必要になるであろうと考えます。

 ミッドに関しては高能率のユニットがほとんどです。すると最小の出力で足りる事になります。ミッドハイ・ハイチャンネルに関しては更に小出力で良い事になります。

 更にハイパワーアンプを使いますと事故があった時にユニットを破壊する結果になります。大きい事は良い事だ! で大出力のパワーアンプは危険です。ご注意下さい。
パワーアンプに関しての注意
 本機のローチャンネル・ハイチャンネルは増幅作用があります。増幅率を 0dB(1倍) にするにはローチャンネルはツマミの 4 の位置です。同じくハイチャンネルは 6 の位置です。

 先ずはローチャンネルのツマミを 4 の位置でその他のチャンネルのレベルを設定する事をお勧めします。その後好みの音質になるようにローチャンネル・ハイチャンネルの遮断周波数及びレベルを設定する事をお勧めします。
レベル設定に関しての注意
 ここで5チャンネルマルチシステムの構成方法についてです。

 ウーハーには 38~46cmをお勧めします。出来ればアルテックなどのコーン紙の軽いハーウーをお勧めします。理由は軽快な低音が得られるからです。例えばウッドベースのブルブルと響く音が再生可能となります。ハイカット周波数は本機であれば 64Hz 近辺が妥当だと思います。64Hz でハイカットしますと1オクターブ上の128Hzまで -12dB の特性で減衰します。するとミッドバスのローカット周波数は 120~140Hz が妥当な周波数となります。

 120~140Hz となりますとミッドバス用として販売されているユニットでは無理な帯域となります。そこで私は 30cm のウーハーをお勧めします。勿論アルテックのようなコーン紙の軽いユニットです。すると軽快な音で音楽が楽しめます。要するにダブついた音質にならない結果となります。

 ミッドバスの上限周波数は 400~600Hz をお勧めします。これ以上の周波数になりますとオーバーシュートが大きくなり鮮明さが失われてしまいます。

 問題はミッドです。例え2インチドライバーとは言えこの周波数まで補償していません。しかし、それは使い方に大きく影響されます。例えばPAの場合は強大な音圧での使用になります。その場合には確かに上記の周波数は無理だと言えます。しかし、ここで申し上げているのはあくまでも一般家庭での話しです。すると私の実験では少々大きめなホーンを使用すれば 400Hz まで全く問題なく使えます。

 ミッドの上限は 4~5kHz にすべきです。それ以上の帯域まで使いますとダイアフラムが分割振動を起こしてうるさい音になります。それは例えベリリウムであろうと条件は変わりません。高い周波数まで使えるからと言って高い周波数まで使うべきではありません。ハイファイでは無くなってしまいます。

 4~5kHz と言いますと 1インチドライバー は勿論、少々大きめのトゥーイーターもお勧めです。ここでワンポイントアドバイスです。低い周波数から使えると言って大型のリボン型トゥーイーターはお勧めしません。理由は音質が余りにも違い過ぎます。やはり音質を重視してホーン型が妥当です。

 ミッドハイの上限は 10kHz 近辺が妥当です。それ以上の周波数まで使うと各楽器の輪郭が崩れてしまいます。

 ハイチャンネルのローカット周波数は 10kHz 以上に設定すると良い結果が生まれます。要するに鮮明な高域です。澄み渡った高域を求めたければ 14~17kHz に設定する事をお勧めします。

 レベル設定に関してはやはり男性ボーカルで合わせるのが良いと思います。お勧めはフランク・シナトラのような少々しわがれた声です。しわがれた声は倍音成分が多く含まれております。するとミッドロー・ミッド・ミッドハイの3帯域は合わせられます。その他の帯域に関しては個人個人好みが違いますので好みにより合わせれば良いと思います。
 電源コネクターはミゼットヒューズ内臓の3Pコネクターです。出力はメタルコネクターです。接続ケーブルは1メーターです。但し、希望により長くする事も可能です。

 電源のパワートランスにはトロイダルを採用しました。トロイダルトランスは過渡特性が優秀で優秀な特性を示します。

 本機は更にプラス電圧、マイナス電圧にショットキーダイオードを採用してより鮮明な音質を追求しました。
タイムラグ用基盤
 基盤は左から ロー・ミッドロー・ミッド・ミッドハイ・ハイチャンネル用です。

 本機のボリューム回路は一般の回路ではなくフィードバック式ボリューム回路です。フィードバック式ボリューム回路は音声信号を分割する一般のボリューム回路と異なり音質劣化はほとんど伴いません。フィードバック式ボリューム回路は音質的にも性能的にも非常に優れた回路であると言えます。

 更に回路そのものに増幅作用も持たせられます。よって、本機のロー・ハイチャンネルの増幅作用には格別増幅回路はありません。非常にシンプルな回路で成り立っております。

 本機はスペースの関係で電源回路は本体に入りません。そこで別電源としました。
 この事はウーハーに限った事ではありません。トゥーイーターでも同じ事が言えます。一般のトゥーイーターの最も得意とする周波数帯域は 7kHz 近辺です。すると高域を更に伸ばそうとしますと 7kHz 近辺のシャカシャカ聞こえる音が邪魔をしてうるさい音になってしまいます。そこでトゥーイーターのローカット周波数を高域にずらすのです。するとシャカシャカ聞こえる部分は減衰してそれ以上の爽やかな清々しい高域が再生される結果となります。

 上記を可能にするためにはロー・ハイチャンネル共にある程度の増幅率を持たせる事です。
 5チャンネルの場合はウーハーのハイカット周波数を 100~150Hz 程度にするのが普通です。すると図の左側のような再生特性となってしまいます。理由はウーハーとは言え超低域の再生は不得手だからです。そこで更に低い周波数でハイカットします。すると不得手な帯域をも満足行くレベルで再生します。しかし、それ以上の得意な周波数は必要部分のみ残して減衰させてしまうのです。すると最終的に充分低い音まで再生する事になります。
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 本機は各々の遮断周波数を各々6種類持たせました。その範囲は約20パーセントに設定してあります。5チャンネルの場合は写真に載っている周波数範囲でほぼ満足出来る範囲であると言えます。

 本機はミッドロー・ミッド・ミッドハイの帯域の増幅率はありません。0dBです。入力電圧 1 に対して出力電圧も 1 です。しかし、ローチャンネルとハイチャンネルに対しては増幅率を持たせております。その増幅率はローチャンネルは 20dB(10倍)。ハイチャンネルは 10dB(3倍)です。その使い方について説明します。
 例えば図に示したような場合です。本来は ↑ の位置の周波数でクロスしようとする場合にその上の帯域のユニットが図に示すような特性であったと仮定します。この場合には各々の音が重なってしまいます。すると結果としてうっとおしい音になってしまいます。このような場合に対処するためのチャンネルディバイダーは過去ありませんでした。

 そこで → の方向にずらしてやる事によりほぼ正しいクロス特性となり音もスッキリと清々しい音になります。これは勿論下の帯域のユニットでも可能です。
 -12dB/Oct の5チャンネルディバイダーです。

 一般的にチャンネルディバイダーのクロス周波数は一点です。確かに各ユニットの周波数特性がフラットであった場合には正しいと思います。しかし、フラット特性のユニットなど世の中にありません。

af5