レコード再生時に起こる超々低域の無駄なウーハーの大きな前後の動きを抑制するサブソニックフィルターです。

 サプソニックフィルターは昔のアンプには装備されていた物が多くありました。しかし、レコード時代は終わり近年の媒体では不要となりほぼ完全に姿を消しました。しかし、以前からのレコードマニアは多く居る事は事実です。更に、現在再度レコードブームが訪れた事も事実のようです。

 そのような方々の多くがレコード再生時のウーハーの余分な超々低域に依る前後の動きに不満を持っていると思います。特にタンノイのようにダンパーもエッジも柔らかい物は顕著に現れます。一度フロントネットを外して見てみる事をお勧めします。

 この余分なウーハーの動きは昔からあった抵抗とコンデンサーに依るパッシブ型フィルターでは消せません。例え何段重ねても消せません。

 しかし、本機のようなアクティブ型であれば容易に消す事が可能です。しかし、この回路は実際には少々難解な回路で真空管式の時代には本体の回路より高価になってしまい搭載された機器はありませんでした。

 更に、真空管式の時代はアンプの性能が悪く超々低域はアンプが遮断する効果があったとも考えられます。しかし、時代は移り現在のアンプの性能は当時の物とは比較になりません。するとレコード再生時の超々低域に依るウーハーの不要な動きが問題になりました。

 本機は超々低域を 10・20・30Hz の3段階で切替可能です。これはシステムに依り使い分けてお使い下さい。

 その遮断特性はグラフに示すように急激な特性で遮断しますので音声信号に影響を与える事は全くありません。

 使い方としてはフォノイコライザーの後ろに入れるか、あるいはプリアンプの後ろに入れても効果は同じです。マルチチャンネルシステムの場合はチャンネルディバイダーの低域の出力に入れても効果は同じです。


 更に詳しくは下記へアクセス願います。特性グラフも載せております。

http://www.mejogran.com/newpage615.htm