多くのお方がCDやその他デジタルメディアよりもアナログであるLPの方が良い音だと言います。果たしてそうなのでしょうか? 私は必ずしもそのようには思っておりません。とは申せLPは確かに聞き易い音だと思います。では、聞き易い音が良い音なのか?

 決してそのような事はありませんよね。良い音と言うのはその人にとって聞き易い音を単に 「良い音」 と表現しているだけであって生々しい音を激しい音 「嫌な音」 として判断してしまっているのだと思います。しかし、この判断が実は難しい問題であって、例えばライブハウスでトランペットなど眼前で聞いた時と遠方で聞いた時の音でどちらが良い音か? と尋ねているのと同じだと思います。そこで私のレコード再生に対する考え方? 感性? 魅力度? などなどです。

 先ずはSPについてですが、SPの音域は相当に狭いと思います。しかし、ダイナミックレンジはLPやCDなどよりも広く聞こえます。その原因は恐らく当時は各種エフェクターはほとんどありませんでした。そこで録音されている音その物はシンプルなのだと思います。更に、私の場合はその時代のその時の声、その時の楽器の音で聞ける事に魅力を感じています。

 LPに関してはやはりその時のその人の声、その時の楽器の音が聞ける事が楽しいのだと思います。更にLPの時代になりますとそれなりの各種エフェクターも装備された音です。よって、聞き辛い音は抑えられておりますので聞き易いのかも知れません。

 CDになりますと音作りは自由自在です。するとトラックダウンする人の感性で音作りされておりますのでエンジニアの感性を聞いているように感じております。

 最後になりますがオーディオとは趣味や道楽ですので誰がどのような内容で何を聞いても許される世界です。よって、人それぞれ余りうるさい事は言わずに自由に、更に勝手に楽しみたいものだと思っております。

おしまい
a
 その場合は左に示す部分を上下させてやれば解決します。その場合はフィードバック回路で増幅率を可変とする事で解決です。その他諸々私が考えられる範囲で問題点を解決可能な内容で作ったフォノイコライザーは下に示したSPFです。

 このSPFはSPのみではなくLPも同じように再生します。現在私は個人的にこの一台でSPもLPも再生しております。但し、残念なのはフロントパネルのサイズの関係で入力切替が出来ません。どれか一つコントロールツマミをなくしてしまえば入力複数切り替えも可能なのですがね。その場合はSSFを20Hz程度の固定にするのが最も良い方法なのではと思います。何せこのSSFのフィルター特性は急激ですので音声信号には全く影響を与えません。

 さてさて、ここでもう一度レコード再生について考えてみましょう。
2018/9/30
 この超々低域による弊害はSP再生の場合は勿論、一般のLPを再生した場合のハウリングにも大きく影響を与えます。ハウリングは困ったものでどうしてもなにをやっても止まらないものです。しかし、私の作ったサブソニックフィルターは完璧に止まります。興味のあるお方はトップページよりSSFの項をご覧下さい。

 SP再生は以上に挙げた事意外にも実際には更に色々とあります。例えば音質から考えてターンオーバー周波数が違うのでは? なんて物は当たり前です。
2018/9/29
 SP再生で私も気が付かなかった問題点は回転数78の弊害です。LPでは全く問題にならない偏心や反りです。確かにSPの場合はLPと比較して反りは少ないのではあります。何せ素材はシェラックですのでね。

 シェラックとは虫の名前その物だそうです。何処にどのように生きている虫かは知りません。以前まだまだPCが一般化していない時代に百科事典で調べた事があります。確かにシェラックの絵が載っておりました。そのシェラックの分泌物だそうです。排泄物では無いようですので安心ですがね。

 さてさて、78r・p・mの弊害は大変な弊害なのです。それをいくらかでも軽減させてやる方法が前回の高抵抗並列接続なのですが、その程度では全然、全く足らないのです。そこで必要となってくるのがサブソニックフィルターなのです。

 サブソニックフィルターは昔のプリアンプには当たり前のように装備されておりました。しかし、その目的はSP再生のそれとは違うのです。当時のサブソニックフィルターはターンテーブルのゴロ対策だったのです。

 当時のサブソニックフィルターの回路は抵抗とコンデンサーによるCR型と云う回路方式でした。しかし、この方法によるサブソニックフィルターは特性として-6dB/octです。-6dB/octは3チャンネルマルチシステムの場合は非常に有効なのですが、サブソニックフィルターとなると全く意味を成しません。よって、レコード再生時代でも後期になるとほとんど姿を消しました。更に、その頃になるとゴロを出すようなターンテーブルも無くなったのです。

 SP再生用の場合は急激な特性のサブソニックフィルターが要求されます。そこで考えたのが私がSW(サウンドウォーマー)に入れている急激な特性の超々低域ローカットフィルターです。SWの場合は中低域から徐々に低域を上昇させて暖かさを感じさせるエフェクターです。しかし、そのまま上昇させておきますと超々低域が大変な事になってしまいます。そこで不要な超々低域を急激にカットさせる事により問題を削除しているのです。その回路を使う事により問題解決です。

 次回に続きます。
2018/9/27
 周波数が低くなりますとCは抵抗値を示さず無限大の絶縁体となります。するとフィードバックが掛からない状態になります。図で示すと右のようになります。要するに低域の増幅率は果てしなく上がってしまうのです。真空管式の普通の回路ですと元々交流回路ですので電気的にその周波数まで増幅しませんので問題にはならないのです。しかし、現在のトランジスターによる差動回路の場合は実際に直流まで増幅してしまいます。この回路で実際に近年のハイパワーアンプでSPを再生しますとウーハーは飛び出してしまい最悪の場合はウーハーを飛ばす結果となります。

 そこで何らかの策を講じる必要があります。その最低限の策として考えられるのが右下の方法です。要するに低域増強用のCに抵抗を並列に入れるのです。これである程度はウーハーの激しい動きは抑えられます。しかし、実際にはそれだけでは足りません。更に対策しませんと使い物にならないフォノイコになってしまいます。

 よくアマチュアの方は昔々の回路をそのまま蘇られるお方がおります。しかし、多くの場合に失敗します。理由は昔と今とでは周辺機器の性能が桁違いに違うからです。とは申せ音質その物は決して良くなっているとは思えませんがね。スピーカーにしてもカタログデーターは抜群に良くなりました。で、音は?

 私は悪くなっていると思っております。そんな理由で私の場合は未だに昔々のマグナボックスのようなスピーカーを使っているのです。マグナボックスは決して性能としてはよくありません。しかし、実際に聞いてみると音質は抜群なんです。

 このような事を申し上げますと昔々のスピーカーをヤフオクで探す人が出て来るのです。しかし、それは詳しい人なら別ですが一般の普通の人の場合は止めた方が良いです。理由は品物を選び出す選球眼の問題です。更に例えばフィールド型だった場合に電源はどうするか? の問題になります。その他余り詳しくは申しませんが解らない物に手を出しますと思わぬ落とし穴が待っています。

 さてさて、ここまで申し上げますとSPの再生は実際には思った程簡単ではない事がお解かりになったと思います。

 そこで次回は更にSP再生の難しさを説明する意味でもっと難しい事を申し上げます。
トップページ
 右はSP再生用の基本的な回路です。この場合はディバイスが真空管の一般的な回路方式であれば問題は起こりません。しかし、現在のトランジスターによる差動回路の場合はこのまま作りますと使い物にならない結果を招きます。何故なら現在のトランジスター回路による差動回路は直流から使えるアンプだからです。

 SP盤の場合は見た目では問題ない板であっても回してみると 「そんな筈ではなかった!」 なんて事は当たり前に起こります。よって、SPを再生しようとする場合は事前のハイレベルの考慮が必要となります。

 それでは各素子の説明を致します。

 R1はカートリッジの負荷抵抗です。更に+端子を開放にしない為の役割も果たします。R2は増幅率を定める大切な抵抗です。これの数値によりMMもMCも使えるフォノイコになります。ここからがフォノイコとしての説明になります。

 Cはターンオーバーを司る大切な役割を果たします。ある一定の高域の周波数に対してはCは無いのと同じです。それまでの高域に対する周波数帯域の増幅率をR2と共の行います。しかし、コンデンサーは周波数が低くなればなるほど抵抗値は高くなります。要するにCとR3の合成抵抗が増幅率を可変させて行くのです。これがターンオーバーの周波数を決定します。

 話が難しくなりましたので次回に続きます。
 これは姿形は蓄音機のビクトローラなどと同じです。

 ビクトローラは銭形平次の原作者の野村 胡堂氏が使っておられました。その現物は現在富士レコード社本社2Fに非売品として展示されております。

 当時のビクローラに並ぶ品物は幾つかありました。しかし、それらはそれ以上でもありませんし、当然それ以下でもありません。バブル景気の頃は250~300万円で取引されておりました。しかし、現在は50万円程度で手に入ります。私は格別興味はありませんので買いませんが、興味のあるお方は場所さえあれば中々渋い音ですので決して無駄な買い物にはならないと思います。しかし、これは私からのアドバイスですが、お亡くなりになる前に処分する事をお勧めします。何せこの手の物は主人を失うと 「無用の長物」 になりますのでね。

 そのように言う私も75才を迎えたら最低線の物だけ残してあとは処分してから逝こうと考えております。問題は果たしてその時に自分が逝くタイミングを測れるか? なんです。場合によってはそれ以前に処分する事も考えられます。しかし、私のシステムには変な物がいっぱいありますので欲しいと云うお方の場合でも使い方が解らないでしょうね。いやいや、変なお話でした!
2018/9/26
 フォノイコの回路には色々とあります。勿論かつてRIAAが決まっていなかった頃には各社各様で多少ではありますが違う回路で当然時定数も違う物がいっぱいありました。それらを網羅した私の処女作が a5 です。その後何種類か作りましたが最終的には F6S(ファイナル 6 セレクション)としました。

 さてさて、SPレコード再生用です。これはSPレコード再生当初は各社各様で決まった物は無かったようなんです。何せ私が以前所有していたRCAエレクトローラには元々フォノイコライザー自体がありませんでした。当然しょぼい音での再生音でした。

フォノイコ開発秘話   No.2