(このグラフは最大値を表示しています)
C.P
2.0
0.5
1.0
0.1
dB
14
12
10
8
6
4
2
0
使用上の注意
●本機は上に示すように必ずソフト側の機器の後ろに入れて下さい。プリアンプの後ろに入れても効果はありません。
●音声信号に一度圧縮を掛けますと元には絶対に戻りません。よって、本機は比較的元音に近付ける機器とお考え下さい。
●レコードプレーヤー用のフォノイコライザーの場合はほとんど効果は示しません。理由はフォノイコライザーの出力電圧は本機が効果を発揮するまでに至ってないからです。
●本機は使用しているリニアーICの出力電圧の関係で入力電圧は抑えております。
※これ以上の出力電圧のリニアーICはありません。
●adj(効果) を上げ過ぎますと本機はクリップしてしまう場合があります。更に音楽その物が不自然になります。ご注意下さい。
●adj(効果) を上げ過ぎますとスピーカーが瞬時の大入力に耐えられず歪みを発生させる場合があります。
●使用するスピーカーシステムは反応の良い物に限ります。中音ユニットはホーン型、或いはハードドーム型が適切です。フルレンジユニット 及び コーン型中音ユニットのスピーカーシステムには適しません。
●本機は一部の出力電圧の大きい(最大平均出力電圧4~6ボルト) D/Aコンバーター には対応していません。
●人の歌声は楽器ほどダイナミックレンジは広くありません。よって、ボーカル音源の場合は圧縮はほとんど掛かっておりません。よって、ボーカルソフトの場合は OFF する事をお勧めします。
●1950年前後の比較的古い録音は妙な圧縮が掛かっているようです。よって、古い録音ソフトには向いていないようです。
●使いこなしには少々時間を要すると思います。POINT と adj を上手く調整してお使い下さい。
※使用説明書は本ページをコピーしてお使い下さい。
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SE
プリアンプ
CD プレーヤー 及び その他プログラムプレーヤー
この事から左右両チャンネルに同じ内容のエキサイターを効かせる事により本来の音声信号に戻る事がご理解頂けたと思います。
しかし、当然問題も残ります。それは グラフ 1 で説明した圧縮の度合いと方法です。千差万別です。それらを全てクリアーする事は不可能です。SE のフォーマットは一種類です。そこで POINT と adj を設ける事により幾らかでも本来の演奏に近づけようとしているのです。
更なる問題は ベスト盤 です。各々の曲が違う条件で録音されております。とてもとても対応は不可能です。
更に、問題はあります。原因はマルチ録音です。マルチ録音の場合は各楽器の極近い位置にマイクを置きます。すると普段我々が聞いていない楽器が放つ激しい音と楽器が放つ雑音までも録音してしまっているのです。しかし、それらは CD になった時には圧縮が掛かっていますので多くの場合は問題になりません。しかし、エキサイターを入れますとそれらも全て再現してしまいます。すると普段我々が CD で聞いていない音になってしまいます。この事はどちらを採るかは使う側の選択となります。
使い方
例えば グラフ 4 の音声信号と グラフ 5 の音声信号が同一チャンネルに乗せたとします。当然両者が合成された波形となります。
その時に圧縮を掛けたとします。確かに低音楽器のピークは押さえられ CD のフォーマットに収まります。しかし、その時に同一チャンネルの音声信号までも圧縮が掛かってしまうのです。
それを図解したのが左です。本来高音楽器の音声信号は圧縮する必要はありません。しかし、同一チャンネルに入れるものですから必然的に圧縮が掛かってしまうのです。
グラフ6
グラフ 5
グラフ 4
グラフ 3
上に示すような複数の信号があったとします。近年ではマルチ録音が普通ですのでジャズなどの場合でも数十チャンネル使います。当然各々が違った音声信号です。この段階ではそのまま CD には出来ません。何せ CD は2チャンネルしかありません。そこで最終的には2チャンネルの信号にします。
それでは詳しい説明です。
入力信号 →V
SE は左に示す動作をします。要するに圧縮とは逆に伸ばす働きです。その結果ダイナミックレンジの拡大となります。
POINT は動作開始電圧の位置調整です。adj は角度の調整です。勿論 0° から最大値までとなります。
この両者の調整はどうしても必要となります。先ずは各CDプレーヤーの出力電圧に違いがあります。
更に CD の録音状態が千差万別です。要するに圧縮の多く掛かった物。それ程でも無い物です。
当然ソフトを入れ替える度に再調整の必要があります。
adj
POINT
出力↑
グラフ 1
グラフはそれを表したものです。
a 及び b が圧縮した部分です。例えば a の場合は圧縮が少ないのでそれ程の違和感を感じずに音楽が音楽として楽しめると思います。
b の場合は少々圧縮が大きいのです。すると音楽として違和感を感じるものとなります。
b
a
96dB
入力信号→
ダイナミックレンジ↑
ここにご紹介する SE は サウンドエキサイターです。サウンドエキサイターとは失われたダイナミックレンジを元に戻す役割を果たします。
CDに限らず録音機器は全てコンプレッサーと呼ばれる圧縮回路を通します。目的は録音機器のフォーマット内に納めるためです。その録音のフォーマットはCDの場合は 96dB です。96dB とは最小音に対して最大音は 63.096倍となります。しかし、その全てを使うのは非常に危険です。何故ならいつ最大値を越えてしまうか判らないからです。
そこで音声信号に圧縮を掛けます。多くの場合は 6dB 程度掛けるようです。6dB とは 約1/2 です。するとその時の最大値は 90dB となります。90dB とは 31.623倍 です。半分になってしまいます。すると音楽は本来の荒々しさを失い去勢された家畜のようになってしまいます。
SE(サウンドエキサイター)