スピーカーに加わる出力は電圧と電流の積です。するとBTL接続でスピーカーをプッシュプル動作させますと電圧は当然2倍となります。当然流れる電流も2倍になります。すると
W=V×I
で、出力である W は4倍になる事がご理解頂けると思います。
しかし、実際には多くのパワーアンプの電源容量はそのパワーアンプの最大出力を満たす容量にするのが普通です。すると結果として最大出力は約2倍となります。
BTL接続は古典的な高能率スピーカーの場合は効果は期待出来ません。しかし、近年の高性能・低能率スピーカーには大変に有効になります。要するに近年の重いコーン紙のウーハーを強力にドライブさせるわけです。
その結果それまで締りの無かった低音が締まった音で再生される結果となります。
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